宮崎県東臼杵郡美郷町にある神門神社で1月18日(金)から20日(日)の3日間、「師走走り」の行事が開催される。
「師走走り」は、木城町の比木神社に祀られている百済の福智王(ふくちおう)のご神体が、年に一度、約90キロにもおよぶ巡行を経て父の禎嘉王(ていかおう)を祀る美郷町南郷の神門神社まで会いに行く祭り。
神門神社に向かう「上りまし」では、フクロガミのふくらみ方や色合いによって年占をなしたほか、フクロガミ巡行で供物を捧げたり、地区挙げてかがり火をたいて迎える。5メートルほどの杉櫓(すぎやぐら)が立てられ、燃え上がる神門の迎え火は圧巻。また、親子のご神体が対面した神門神社では神楽を舞い、参加者総出で祝う。
一行が帰路につく「下りまし」ではオサラバと称して、ヘグロ(墨)を顔に塗り、ショウケ(竹で編んだ笊)などを振って送る慣わしなど、素朴な信仰形態を見ることができる。
宮崎県の伝統ある行事「師走祭り」で、昔ながらの慣わしを体感してこよう。
ウォーカープラス編集部