厳選した煮干しが織り成すコクと旨味の四重奏
趣味の食べ歩きが高じて有名食レポサイトに千本近い投稿をアップするなど、人気レビュアーとして活躍していた店主が開いた店。17時からはおばんざいも登場する。オープンは2018年5月だが、無化調で濁りのない味わいが早くも煮干し党から支持を集めている。
煮干し中華ソバ(醤油)は780円。煮干しダシと鶏清湯を合わせた上品な一杯。風味付け、えぐ味、旨味、それぞれの役割を担う4種の煮干しが味わいに奥行きを出す。写真映えする盛付けも秀逸
煮干しは香りが強いもの、旨味が強いものなど個性の異なる4種類を使用。30Lの寸胴に1・5kgを超える煮干しと昆布を投入、2日かけじっくり水出しし、1時間弱火で煮出す。それぞれの良さが絡み合って生み出す複雑で奥行きのあるスープは、化調の力を必要としない力強さにあふれている。煮干しダシと合わせるのは、鶏ガラと丸鶏から取った鶏清湯(チンタン)スープ。これが全体のコクを見事に底上げ。最後に3日寝かせた醤油ダレを加えれば完成だ。
麺は低加水の中細麺が基本だが、3日熟成させたシコシコの中太縮れ麺も選択可能。余市産のタマネギや低温調理した柔らかチャーシューなどの具材が彩る面構えも秀逸で、目と鼻と舌、すべてで楽しめる一杯だ。
■らあめんとおばんざい 麺乃夢恋(めんのむこう) 住所:小樽市春香町361-1 電話:0134-65-7059 時間:11:00~20:30(LO) 休み:火 席数:20席 タバコ:禁煙※店外に喫煙コーナーあり 駐車場:20台(無料)
ラーメンWalker編集部