香ばしい匂いに誘われて、つい食べに行きたくなってしまう焼鳥。今回は、名古屋ならではの歴史や食文化が感じられる、老舗の焼鳥店を3つ厳選して紹介しよう。
店頭でモクモクと立ち上がる煙に誘われる...
創業70年を迎えた焼鳥店「角屋(かどや)」(名古屋市中区)。戦前から戦後にかけて大須・上前津界隈でにぎわいを見せた屋台の雰囲気をそのままに、ファン層を拡大し続けている。串の本数やドリンクに応じたプラスチックの札を数える会計システムなど、昔ながらの営業スタイルも、なんとも懐かしい。
1本110円から楽しめる串焼きは、とん、きもなど全10種類。王道のタレは甘めの味付けだ。もちろん塩にも対応している。
■角屋 / 住所:愛知県名古屋市中区大須2-32-15 / 電話:052-221-9774 / 時間:17:00~21:30、日曜・祝日 16:00~21:00 / 休み:月曜
気軽に一杯引っかけられる、サラリーマンの楽園
「50代~60代の飲んべえはみんな知っている」とも言われている「柳ばし 焼鳥家」(名古屋市中村区)。名古屋の飲み屋を象徴するような店だ。
人気の「晩酌セット」(1080円)で味わえる串は、きもやき、とんやき、ねぎやき、かわやき、すなぎもの5種類。脂でコーティングするように何度もひっくり返しながら焼き上げており、言わずもがな絶品だ。創業当時からつぎ足している木だる仕込みの醤油を使った、少し甘いタレが味の決め手だ。
■柳ばし 焼鳥家 / 住所:愛知県名古屋市中村区名駅5-38-8 / 電話:052-571-7822 / 時間:17:00~22:00(LO 21:40) / 休み:日曜
アットホームな空間で、名古屋の庶民的な味を堪能
「串やき 五條 名驛」(名古屋市西区)は、夫婦で切り盛りする居酒屋。料理は手作りばかりがそろい、名古屋の人が昔から親しんできた庶民の味を大切にしている。
1本86円からというリーズナブルな値段設定もうれしい。豚は甘口、鶏は辛口のタレを使用しているという。串かつ、いか焼、とん焼、ネギマなどの串メニューのみならず、手羽唐揚(540円)や味噌おでん(1個 108円)もファンが多い。
■串やき 五條 名驛 / 住所:愛知県名古屋市西区名駅2-19-2 / 電話:052-581-7394 / 時間:17:00~21:30※早じまいの場合あり / 休み:日曜・祝日
東海ウォーカー編集部