現在発売中の横浜ウォーカー8月号の横浜DeNAベイスターズ連載「とびだせ!ハマの一番星」は、ファンと選手が一体となって盛り上がる夏の恒例企画「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」にちなんだスペシャル版。抑えの切り札・山﨑康晃選手と、リードオフマンとして存在感を示す神里和毅選手が、特別ユニフォームで登場!
新人最多セーブ記録を作った「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」のはずが…?
――7月30日(火)から「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」(以下STAR☆NIGHT)です。今年のユニフォームは“宇宙への航海”をイメージしているそうですね。
山﨑 毎回すごく斬新なデザインで、楽しみにしています。今年のデザインもどこか幻想的でかっこいいと思います。
神里 斬新なのに、ひと目で“宇宙”ってわかるのがすごいです。
――「STAR☆NIGHT」は選手にとってどんなイメージですか?
山﨑 ファンの方たちと同じユニフォームで一体感があるし、僕たち選手も楽しみにしているイベントです。でも僕らにとって一番大事なのは、みなさんにいい試合をお見せすること。チームが勝てば、「STAR☆NIGHT」もさらに盛り上がれますから。
――神里選手は昨年が初めての「STAR☆NIGHT」でした。どんな印象でしたか?
神里 第1戦に代打で出場したんですが、その時に初めて僕の応援歌ができて、初披露されたんです。なるべく長く聴きたいなと思って、いつもより少しゆっくりめに打席に入った記憶があります。結果ですか? 三振でした(苦笑)。
――山﨑選手は今年で5回目。印象に残っているシーンがあれば教えてください。
山﨑 2年目(2016年)の中日戦で負け投手になったこと。翌年も自責点1で引き分けにしている。プロ野球選手って大抵そうだと思うんですけど、よかった時の記憶より、悪かった記憶の方が印象に残ってるんですよね。
――1年目のシーズンで、新人最多セーブ記録を作ったのが「STAR☆NIGHT」です。
山﨑 そうでした! 昨年は巨人に3連敗しているので、今年は3連勝して、何かドラマを起こせたらいいなと思います。
神里 僕は昨年、第2戦にも途中出場させてもらっているのですが、まだヒットが出てないんです。今年は「STAR☆NIGHT」初ヒットを狙いたいです。
苦しい時期もあったけれど、今はDeNAらしい野球ができている
――シーズンもいよいよ後半戦に入ってきました。春先は大型連敗もありましたが、ここまでを振り返っていかがですか? よかったことも聞かせてください。
山﨑 シーズン序盤は本当に苦しい時期が続きました。勝負だから仕方ないんですけど、なかなか出番がなくて。でもいつ出番が回ってきても大丈夫なように、常に100%の力を出すための準備は心がけていました。よかったことですか? ここまでケガすることなくこれたこと。それが何よりです。
神里 確かに苦しい時期はありましたけど、僕自身は今までやってきたことを変えようとは思わなかったです。結果も大事なんですけど、そこまでの過程というか、練習もゲームも含めて、自分がやるべきことが少しずつわかってきました。それがよかったことです。
――お互いの活躍をどう見ていますか?
山﨑 神里は、打順だけはなくて、チームを引っ張るリードオフマン的な存在になってきたと思います。チームの象徴的な選手の一人になりつつあるんじゃないかと。イケメンだし(笑)。
神里 あ、ありがとうございます…(苦笑)。ヤスさんは登場するだけで相手に威圧感を与えられる存在。後ろで守っていても頼りがいあるし、すごいなって思います。今年もセーブ王争いの中心にいますが、ヤスさんならそれは当たり前かな(笑)。でも、負けていたら出られないポジションなので、そこは僕たちが頑張って、ヤスさんの出番を増やしていかないといけないと思っています。
山﨑 神里には守備でも助けてもらっているし、そう言ってもらえるのはうれしいな。試合を作る先発投手がいて、点を取ってくれる野手のみんながいて、それをつないでくれる中継ぎの人たちがいる。セーブという記録は一人で作れるものじゃないって、本当に実感しています。周囲には感謝しかないです。
――最後にファンのみなさんにメッセージを。
神里 ベンチの雰囲気はすごくいいです。点差があっても、“行くぞ”という雰囲気は常に流れている。後半戦も期待してもらっていいと思います。
山﨑 若いチームで、勢いがついたら止められないのがDeNAらしさ。交流戦のあたりから、ようやく僕たちらしい野球ができるようになってきました。これからもいい試合をお見せするので応援お願いします! まずは「STAR☆NIGHT」を一緒に楽しみましょう!
【取材・文/小貫正貴、撮影/福岡諒祠】
山﨑康晃 #19 投手 YASUAKI YAMASAKI
1992年東京都生まれ。帝京高から亜細亜大を経て14年ドラフト1位で入団。1年目に新人最多セーブ記録を更新し新人王。昨年は37セーブを挙げ、初のセーブ王に。7/17の広島戦で通算150セーブに到達。26歳9か月での達成は史上最年少記録
神里和毅 #8 外野手 KAZUKI KAMIZATO
1994年沖縄県生まれ。糸満高から中央大、日本生命を経て17年ドラフト2位で入団。俊足好打の外野手で、昨年は新人ながら開幕スタメンを勝ち取る。今シーズンは打撃力がアップし、7/19現在で打率.287。監督推薦でオールスターにも初選出
編集部