“蒸し”から“干し”へ…進化したドライフルーツが人気

東京ウォーカー(全国版)

2010年は、素材のうま味をいかして、おいしく食べることができる“蒸し”料理が注目され、タジン鍋やスチームケースなど関連商品も売れたが、一方で“干し”フードやそれにまつわる商品も続々登場。馴染みのドライフルーツだけでなく、これまでと食感や食べ方の異なる“干し野菜”“干し果物”が人気だという。

まず、常時7~8商品のドライフルーツやナッツなどを販売(商品数は時節によって変わる)するコンビニエンスストア「ナチュラルローソン」では、3年ほど前からドライ食品の人気を実感しているとか。特に近年は、ランニングや登山などのスポーツブームの他に、ワインのおつまみとして、また、ヨーグルトやパンなどに合わせる食材としてなど、食べ合わせの多様化が進んだことで、ドライ食品の売れ行きは好調なのだという。

同店の担当者は、「近頃のドライ食品流行りは、世間の健康志向に加えて、もちもち・しっとり・サクサクなど食感のバリエーションが増えたことも理由のひとつだと考えられます」と、人気の背景について付け加えていた。国内産ゆず皮を砂糖漬けにした「ゆずのまんま」(158円/35g・藤井食品)や、スナック感覚で食べられるトマト「ドライトマト」(158円/40g・共立食品)などは、口寂しい時のお供にバッグに忍ばせる人も多い。

加えて、「“干す”ことで栄養価が高くなったり、味が凝縮されておいしくなるんですよ」と話すのは、昨年10月に『干し野菜手帖』(KAORU著)という書籍を発売した誠文堂新光社の編集者。「乾燥する冬は、干し野菜・干し果物を作るのに最適な季節。ベランダ菜園的な気軽さで作れますし、食べ物を無駄なく食べ切れるんですよ」と、冬に作る干しフードの良さをアピールしている。

さらに注目を浴びるのは、自宅で“干し”フードを手作りすることができる「果物・野菜乾燥機」(1万円)。昨年末はメディアで話題になることも多かったようで、大きく売り上げを伸ばし、一時的に在庫が品切れ状態となることもあったという。干しフードのみならず、それに関連するグッズもかなりの人気なのだ。

ちなみに、珍しいものとしては、ベル ジャポンから販売されているフランス産フレッシュフレーバーチーズ「ブルサン」がある。「ドライフルーツは、欧米諸国では日常の食卓に欠かせないものですが、最近は日本でも好まれてきているように感じます。ドライフルーツの甘みとチーズのバランスが絶妙の『ブルサン』は売り上げ好調ですよ」と話すのは、ベル ジャポン・ブランドマネージャー。期間限定フレーバーの『ブルサン ドライフルーツ&ナッツ』は、クリーミーなフレッシュチーズに、レーズン・いちじくの2種のドライフルーツと、ピーカンナッツ・ウォルナッツ・カシューナッツの3種類のナッツが練り込まれ、まさに干しフード満点な一品。お酒に合わせたり、デザートとして楽しんだりできるとあって、販売量は前年比2桁成長を示すほどブレイク中なのだ。1月末には販売を終了するので、味わってみたい人は急いでチェックを!

味わいや食感などさまざまなバリエーションが増加中の干しフード。グルメさんはもちろん、カラダのことを気にする人にもウケるブームフードとなりそうだ。【東京ウォーカー】

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