石見国の歴史と文化を学べる特別展が島根県立石見美術館で開催中

東京ウォーカー(全国版)

島根県益田市の島根県立石見美術館で11月4日(月)まで、「益田氏vs吉見氏 ―石見の戦国時代―」が開催されている。

《天文二十年九月六日付陶隆房(晴賢)書状》天文20(1551)年 益田市立雪舟の郷記念館蔵[展示期間:9月5日~10月7日]写真は主催者提供


室町時代から戦国時代にかけての石見国西部では、益田を拠点とした益田氏と、津和野を拠点とした吉見氏が大きな勢力を誇っていた。両者は、高津川流域や長門国阿武郡などをめぐって常に争い、その対立関係は中国地方の覇権が大内氏から毛利氏に移る過程にも大きな影響を与えた。同展では彼らの対立を軸に、古文書や美術工芸品など約45点を展示し、中世の石見国西部の歴史と文化を紹介する。

【写真を見る】重要文化財《源氏物語 大島本 桐壺》(奥書部分)永禄7(1564)年 公益財団法人古代学協会蔵 (京都府京都文化博物館寄託)[展示期間:9月5日~10月7日]写真は主催者提供


担当者は「室町から戦国にかけての時代には、地域が大きな力を持っていました。今回は、島根県西部の石見地域に焦点を当て、中世石見国西部の歴史と文化を掘り下げて紹介する貴重な機会です。益田地域を治めた益田氏と、津和野地域を治めた吉見氏の対立を軸に、なかなか見られない地域の文化財を展示しますので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです」と展示の魅力について話す。

地域のことがより深くわかる同展。ぜひこの貴重な機会に島根県立石見美術館に行こう。

ウォーカープラス編集部

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