埼玉県さいたま市の鉄道博物館で2020年1月19日(日)まで、企画展「走るレストラン~食堂車の物語~」が開催されている。
本展では、食堂車の歴史を紹介。実物資料や写真を見るだけでなく、同時にかつて食堂車で提供されていたメニューを実際に食べられる企画「蘇る!昭和13年当時の食堂車『洋食定食』メニュー」を実施する。
昭和13年当時に日本食堂株式会社(現日本レストランエンタプライズの前身)が食堂車で提供していた「洋食定食」というメニューを、現代の素材で蘇らせることに挑戦。ニンジンのグラッセなど、昔ながらの付け合わせと共にボリュームのある牛肉が味わえる。また、当時のメニューに記載があったロールパンを再現。果物は懐かしさを演出するため冷凍ミカンを提供する。
担当者は「『洋食定食』のメニューは、『日本食堂三十年史』という日本食堂の社史に出ていました。これによると『洋食定食』は特急『富士』や『燕』といった当時の花形列車の食堂車に限り提供されていたそうです。販売価格は150銭で、『ダブルビーフステーキ(野菜付)、パン(バター付)、果物、珈琲または紅茶』と、非常に豪華な内容であったことがわかります。メニューの再現にあたっては、学芸員が調査した資料をもとに、日本レストランエンタプライズが製作。ぜひご堪能ください」と話す。
どこか懐かしさを感じる豪華なメニューを味わえる貴重な機会。ぜひこの機会に鉄道博物館に行こう。
ウォーカープラス編集部