数々のテレビドラマなどの脚本を手がけた向田邦子の生誕90周年を迎える本年。鹿児島市制130年記念・かごしま近代文学館特別企画展として、「くにこのぐるり~向田邦子を作ったもの~」が11月15日(金)から12月15日(日)の1ヶ月間、かごしま近代文学館文学ホール及び常設展示室2階「向田邦子の世界」で開催される。
小学生の数年間、父の赴任に伴い鹿児島市で過ごした向田邦子。本展では向田邦子を形成したもの、作品を形作ったものは何か、彼女の周辺を「ぐるり」と題して紹介。風船のように自分の手で持つぐらいの夢がいいと書いた向田が、彼女のまわりにあった「見上げることのできる世界」を紹介する展覧会だ。
また、角田光代(文)と西加奈子(絵)により製作された絵本「字のないはがき」原画展を同時開催。向田邦子のエッセイ「字のない葉書」は現在も中学校の教科書に掲載され、子どもたちが作家・向田邦子を知るきっかけとなっている作品。現在活躍する作家の視点で描かれた、向田邦子の世界を見ることができる。
さらに、角田光代や小林潤司、廣尾理世子などが出演する関連イベントも行われる。かごしま近代文学館で行われる「くにこのぐるり~向田邦子を作ったもの~」に出かけて、マルチな才能を発揮した向田邦子の世界を探訪しよう。
ウォーカープラス編集部