カフェでもスイーツ店でもない。フレンチのデセールだけを切り取ってコース仕立てにした、カウンターのみのデザートレストラン「Dessert Une Assiette(デセール・アン・アシェット)」(名古屋市千種区)。焼きたての生地の香り、クリームのなめらかな食感、それらが口の中で合わさる一体感。そういったライブ感の裏には、オーナーパティシエである宇佐美洋平さんが大切にしている、食材や調理法への思いが見え隠れする。
宇佐美さんは製菓の専門学校には通わず、現場で技を学んできた。「Reminiscence(レミニセンス)」(名古屋市中区)でシェフパティシエを務めたあと、独立。「地産地消よりも全国の美味に注目したい。」「調理を見てもらいながら生の声を聞かせてほしい。」「サプライズで笑顔になる瞬間を見たい。」さまざまな思いが形になり、店ができ上がった。
「秋のコース」(3500円)は起承転結をイメージした4皿構成。1皿目で胃を目覚めさせ、2皿目にはさっぱりとしたものを。3皿目は「食べた時にホッとするような、安堵を感じてほしい」と話すように、温かいデザートを据えることが多い。ラストは、お茶菓子で締めくくり。食べ終わると、穏やかな気持ちで満たされている。
■Dessert Une Assiette / 住所:愛知県名古屋市千種区池下2-2-8 正木ビル / 電話:052-753-9669 / 時間:11:00~21:00(LO 19:00) / 休み:水曜・木曜※HPで要確認
東海ウォーカー編集部