「ここ天六は、麺好きの間では“麺六”と言われてるんや」と、王子=シャンプーハット・てつじが向かったのは『つけ麺処 つぼや』。「麺六を激戦区にしたのはこの店やねん。つけ麺一本で勝負したことで、この街に火をつけてもうたんや…」。つぼやつけ麺(680円)は、店の奥で丁寧に作られる自家製の太麺を、トンコツベースのスープで楽しめる。「ほら、この味!一口食べてピーンと来たんや。これは東京の味やって」。確かにオーナーは東京の人気店で修業をされていたとの事。王子の実力を目の当たりにし、平伏するスタッフ一同(実は半信半疑だった?)。
「関西人はすぐ東京を否定したがるやん?それを承知でつけ麺一本で勝負する心意気は涙ものやわ。オーナーは天六に漂う麺オーラを察知して物件を選んだはずや。その嗅覚の凄さったらないで!」。
オーナーの「たまたまですよ」の声も届かず、冬空に王子の声が響き渡り続けるのであった…。
【関西ウォーカー編集部/薮 伸太郎】