水中に放たれ、あたかも美しい金魚が泳ぐがごとく水中を舞う「金魚花火」。
これは愛知県岡崎市で1822年頃に開発されたといわれる。
当時は秘技中の秘技で、打ち込まれた花火玉の割れたガワも回収するほどだったのだとか。近年になるにつれて金魚花火の技術も岡崎市内から近隣、全国へと広まり、当初は和火のみだったのが色火薬を配合して、色さまざまな金魚花火が日本全国の水中に放たれるように。
ちなみに、現在まで受け継がれている金魚花火は、1871年頃にいまの愛知県岡崎市の花火職人、通称「研せん」が金魚花火を改良して発明した独特の水中煙火「錦魚煙火」。研せんの発明ののち1887年頃、同じく岡崎市の花火職人が強く輝く洋火の「銀魚煙火」を作ったといわれている。
今年も「岡崎観光夏まつり第63回花火大会」(愛知)でこのユニークな花火を見ることができる。