【B級ご当地グルメWalker東海】黒部ダムがそのままカレーに!?

東海ウォーカー

7年の歳月と、延べ1千万人の人手により完成した富山県の黒部ダム。そのダムにちなんだカレーがB級ご当地グルメとなった。長野県大町市の「黒部ダムカレー」だ。

ダム建設中、毎分40tもの出水に出くわした作業員たち。そんな過酷な現場で凍えた体を温めてくれたカレーが、元祖ダムカレーと言われる。「『黒部ダムカレー』としては、09年から7店舗でスタート。昨年はコンビニで発売していただくなど、知名度もグングン上昇」と大町市商工労政課の松澤秀樹さん。ご飯はダムの堰堤の形にする、ルーの上にガルベ(遊覧船)に見立てたトッピングをする、など5つの条件がある。

くろよんロイヤルホテル レストラン りんどう(長野県大町市)の黒部ダムカレー(1500円)は、リーガロイヤルホテルのルーに、信州のリンゴジュースや杏ジャムを加えたフルーティーな味わいだ。堰堤には県産のコシヒカリと、古代米を使用。ロースカツとポーチドエッグが添えられる。味の濃いアルプスたまごを使ったポーチドエッグを崩しながら食べると、よりいっそうまろやかに。同店ではクグロフ型を使って、ご飯をダムの堰堤型に仕上げている。

また、同じく大町市にあるビストロ傳刀の黒部ダムカレー(1200円)は、時間をかけて炊く鶏ガラスープや60分炒めたタマネギなど、洋食店のこだわりが詰まった一品。豚のさんぽ 大町駅前店の黒部ダムカレー(840円)は、鶏ガラスープや3日間煮込んだ豚の角煮のダシ汁など、動物系のうま味が詰まったルーに、4種類の部位を煮込んだブタのほぐしチャーシューをトッピングする。

各店工夫を凝らして展開中の名物グルメ。ダムと共に歴史を重ねたカレーをご賞味あれ。【B級ご当地グルメウォーカー東海に掲載】

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