2008年、虚構の劇団の旗揚げ公演として上演された「グローブ・ジャングル」が、東京・座・高円寺1にて再演中。ロンドンの日本人コミュニティを舞台に、ネット社会で傷つけられた女性、仲間が離れていってしまった元劇団主宰者の男性、かつて遊具を販売していた男性、新しい自分を演じるためにブログを始めた女優志望の女性、自殺をした男性…たちが出会ってストーリーが展開していく。
劇団員に加え、劇団鹿殺しのメインメンバーであるオレノグラフィティ、月刊 根本宗子で劇団の主宰であり作・演出・出演もこなす根本宗子が客演として登場。鴻上ワールドにいい感じで溶け込んでいる二人も見ものだ。
また、再演といえど、時事ネタをうまく取り入れているあたりはさすが鴻上氏。初見の人はもちろん、前回見た観客も十分楽しめるはず。タイトルの「グローブ・ジャングル」とは球形のジャングルジムのこと。ただ、その意味にとらわれすぎずに観劇するほうがいいかもしれない。東京公演は4月13日(日)まで、大阪公演は4月17日(木)~20日(日)まで、一心寺シアター倶楽にて。【東京ウォーカー】