上野や浅草にも近く、徒歩圏内で調理器具などの問屋街「合羽橋」にも行ける入谷。昭和通りを中心に生活感のある閑静な下町だ。毎年11月の「酉の市」や7月の「朝顔市」など歴史ある祭りや催しも多い。そんな街の魅力が伝わる4スポットを紹介。
三島屋
下町の憩い処として愛されている三島屋。創業は1950(昭和25)年と60年以上の歴史を誇り、子供のころから通っているという高齢者のお客も多い。メニューは名物の今川焼をはじめ、お好み焼き300円、もんじゃ350円、みつ豆250円などが楽しめる。
「長く続いた中で大事にしてきたのは、丁寧に作るということです」(店主の平原健一さん)。
SOOO dramatic!
2015年4月にオープンしたイベントスペース。テーマは「現代の公民館」。ほかにもミュージカルや演劇、ファッションショー、フラワー教室やワークショップ、講演など、開催されるイベントは多岐に渡る。
「隔月開催の『入谷家の食卓』など、地域住民同士で交流できるイベントも人気です」(代表の今村ひろゆきさん)。
入谷鬼子母神(真源寺)
言問通り沿いに建つ、鬼子母神を祀る寺院。入谷を代表する古刹のひとつで、毎年7月の6~8日に行われる「朝顔市」が有名。正岡子規も短歌で「入谷から 出る朝顔の 車かな」と詠んでおり、古くから親しまれている。
小野照崎神社
創建は852(仁寿2)年。平安期に実在した才人・小野 篁(おの たかむら)と、学問の神様として有名な菅原道真を祀る神社。学問や芸能関連の祈願を求める人が多く訪れる。1年を通じてさまざまな祭りや催しが行われ、地域住民にとってなくてはならない氏社だ。
住みやすい閑静な下町で、なおかつ平均家賃が比較的安い入谷エリア。祭りなど地元の行事も多く、地元の若者は一度は神輿を担ぐと言われるほど。祭りのにぎやかさと住宅街のよき静けさが同居した、下町好きにはたまらない街だ。【東京ウォーカー】