カニと温泉を日帰りで気軽に楽しめるJR西日本の人気駅プラン「かにかに日帰りエクスプレス」が、今年もカニ漁解禁の翌日11月7日から利用開始となった。11月某日に行なわれたプレスツアーの模様をレポート!
今回は城崎の「くつろぎプラン」を体験。「こうのとり号」に乗り、新大阪駅から約2時間44分の道のりだ。ちなみに記者は道中で本物のコウノトリを2度目撃した!豊かな自然が広がる車窓の景色もお見逃しなく。
城崎温泉駅から徒歩5分の「ぎゃらりーの宿 つばきの旅館」に移動する。館内には先代主人が描いたかわいらしい地蔵絵や季節の花が飾られ、落ち着いた雰囲気が漂う風情ある旅館だ。
いよいよ、約2.5杯分ものカニを使った豪華なコースが登場。カニ刺し、茹でガニ、カニ鍋(1人鍋)、焼きガニが付き、最後はカニ雑炊で締める、まさにカニづくしのフルコースだ。カニ鍋は和牛しゃぶしゃぶに変更することも可能。その場合は雑炊ではなく白ご飯となる。
カニ刺しはカニ本来の甘みととろける食感がたまらない。ツルリと滑らかに身が離れていくのも新鮮なカニならでは。茹でガニは酢でさっぱりといただく。カニ鍋は優しい味わいのダシが絶妙。このダシを使った締めの雑炊にも期待が高まる。焼きガニは、「カニの身が少し盛り上がりはじめた頃が食べ頃。火を通しすぎないほうが美味しいですよ」とスタッフの方からのアドバイスに従うと、ふっくらとした食感と香ばしさ、甘さを楽しめた。同じカニでも料理の方法で味わいはさまざま。最後の雑炊まで飽きずに完食した。
カニを存分に味わった後は、温泉や街歩きを楽しもう。かにかにエクスプレス利用者は、館内入浴が無料となる。外湯めぐりや、絶景を楽しめる城崎御温泉ロープウェイ、ゆかりの文人の資料を展示する城崎文芸館もオススメだ。また、カニやおみやげがそろう「大幸商店」では、帰りの切符を提示すると購入代金が10%OFF(飲食は5%OFF)となる散策特典がある。
「かにかに日帰りエクスプレス」は、城崎温泉・天橋立(但馬、丹後、若狭)、北陸、山陰エリアで64施設、5種類のプランが用意されている。各施設ごとにさまざまな特典もあるので、この冬はぜひ利用してみよう!
【取材・文=ライター油井康子】
油井康子