舞台「鬼滅の刃」の竈門炭治郎役や「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageの爆豪勝己役など、人気作品に多数出演している俳優の小林亮太が都内近郊のグルメバーガー店をナビゲートする連載企画。隔週(第2第4水曜)掲載で、食レポはもちろん、ハンバーガー好きの目線で取材したおいしさの秘密をお届けする。
今回は、東京・墨田区にある「Shake Tree Burger & Bar(シェイクツリー バーガーアンドバー)」の「クラシック」(1700円 ※ポテト付き)を紹介!
逆さまバンズの古くて新しいバーガー
同店は、オーナーの木村雄太さんがアメリカで訪れたレストランとの出合いをきっかけに、日本で“人を喜ばせる店”を作ろうと2011年に開業。2020年には、姉妹店となる「Shake Tree Diner」がスカイツリーのふもとにある商業施設「東京ミズマチ」にオープンした。
バンズ代わりにアメリカンビーフ100%のパティでチェダーチーズ、トマト、紫玉ネギをサンドした変化球バーガー「ワイルドアウト」で一躍有名になった「シェイクツリー」だが、「せっかくこの連載で取材するのなら、すでに有名なメニューよりほかのバーガーを取り上げたい」と小林。そこで、広報を担当している木村里梨さんに相談してみることに。
「シェイクツリー」では、「ワイルドアウト」をはじめとするバーガーに使われている粗めのハンドチョップとひき肉を合わせた120グラムのパティのほかに、2種類のパティがある。ひとつは「スロッピージョー」に使われている、自家製トマトソースに入れて煮込んだパティ。もうひとつが「クラシック」用のひき肉に玉ネギを加え、丸く成形したパティだ。
そんな「クラシック」はビジュアルも特徴的で、クラウン(上のバンズ)が逆さまになっている。
その理由を聞いてみると、「ハンバーガーが誕生した当時は、焼いた食パンで具材をサンドしていたんです。その食感に近付けるために、バンズの焼き面を上にしています。バンズはひっくり返さずに、そのまま食べてみてください」と木村さん。「昔に戻った気持ちで、クラシックなスタイルで食べて欲しい」というオーナーの意向から生まれたバーガーなのだそう。
そんなバーガーをほかでは見たことがない、という小林は、興味津々で「クラシック」をオーダーすることに。
ポイントは新感覚のセミドライトマト
バーガーごとに異なる味付けをしている「シェイクツリー」。「クラシック」はヒール(下のバンズ)にマヨネーズを塗り、紫玉ネギをおいて、マスタードをひとまわし。そこへ180グラムの大きなパティ、ケチャップ、セミドライトマトをのせ、サンドしている。
昔ながらのスタイルということで、トマトベースのシンプルな構成だが、ケチャップは自家製、セミドライトマトはガーリックオイルに漬けて風味を移しているなど、細部へのこだわりも光る。
高くそびえ立った不思議なビジュアルの「クラシック」を、さっそく実食してもらった。