青山学院大学に在学する現役女子大生で、演技やバラエティなどマルチに活躍している中川紅葉さんによるエッセイ連載「ココロすっぴん」。かなりの読書家で、大学生・タレント・インフルエンサーなどのさまざまな顔を持つ彼女が日々感じたことを、忖度なく書き綴ります。第10回のテーマは、エッセイを書くときに大切にしていることについて。
#10「キャラ作り、しません」
今回でエッセイの連載も10回目。
今までの9回分、全て読んでくださっている方は何人くらいいるのでしょう。そして、そんな物好きな読者のみなさんのおかげで、まずは10回まで続けることができました。ありがとうございます。
言葉で気持ちを書き留めておく人がどれくらいいるのかな、と考えることがあります。中高生のときは授業中、日記を書いたり手帳に思ったことをメモしたりしていました(本来は暇な時間などないはず)。そうやって、人に見られたらまずいくらい本心を書き留めてあるノートを作るのが好きでした。
それなのに最近は「忘れたくない日常を書いておく」なんてことを、あまりしなくなった気がします。書くとしたら、目標とかタスクばっかりになっちゃってたなぁ、と。
「こんなことがあってドキドキした」とか、そんな体験をしたら最近ではすぐ友達にLINEしちゃうし、“秘密にして思い出や考えを大切にする”ということ自体、大人になるにつれ忘れてしまっているのかもしれません。