現役女子大生タレント・中川紅葉が考える“ありのままの文章”とは?「キャラ作りはしたくない!」/ココロすっぴん#10
東京ウォーカー(全国版)
周りの大人は中川の自由奔放さにヒヤヒヤしているかも(笑)

エッセイを10回書いてみて、日々のネタを探すことも初めは慣れなかったし、何をどこまでどうやって書くのかのラインが難しかった。いや、今も難しいです。“他人に見せられる文章”と“ありのままを見せる文章”とでは全く違うし、同時に、見せるために書かれた文章って本当に面白いのかな?とも考えるようになりました。
私の大好きな芸人さんが、「いくらウケても、誰かの立場を低くしたり悲しんだりするネタはしない」と仰っていました。言葉を扱ったり、表に立つお仕事をしている限り、一番大事にすべきことだと思っています。これは他人に見せる見せないに関わらず、絶対的なライン。
では、自分の中を見せる文章、そして面白い文章とは何なのか。読みたくなるエッセイってなんだろう、と考えるとこれまた難しい。一応(?)大学生としてだけではなく、芸能をお仕事としている身としては、自分のイメージみたいなものを守らなくてはいけません。「こう見えてほしい」「今これは言わない方がいい」みたいなことがあるのも分かっているつもりだし、周りの大人は中川の自由奔放さにヒヤヒヤしているであろうことも、しっかりと理解しています。(直せ)

ただ、そんな自由奔放中川は、こう思うのです。書く内容でイメージを変えようとすることって、「キャラクター作り」のようになってしまうよね?と。
キャラ作りされている文章はきっとバレるし、読んでいて冷めるとも思います。読書感想文のように全てを綺麗にまとめたり、「清楚で可憐なイメージを守りつつ」文章を綴ることもできるかもしれませんが、それでは本当の自分がどんどん分からなくなってしまう気がするのです。
このエッセイは書き始めたらなるべく途中で休まず、最後まで書き切るようにしています。何度も書き直したら、「カッコよく見せたい部分」が出てきて内容を変えてしまうと思うし、大人にいい顔したい欲が出てきてしまうかもしれないので。一気に書き終えたら文法など細かい部分だけ見てもらい、基本的にはそのまま載せてもらっています。
だからこれからも、好きに、思ったことを書くのです。なんと言っても「ココロすっぴん」なのですから。
きっと、事務所の人たちはこの文章を読んで、渋い顔をしていることでしょう!(笑)

【ヒトコト】
文章を書いたりラジオで話したりしているので「インプット量がすごくないとできないでしょ」とか「引き出しの数が多いんだろうね」と言われるのですが、むしろ私は絶対にそれが足りてない、いつか枯渇する、と日々焦っています。今のところギリギリ耐えられている気がするのですが、それが終わりを迎えないようにしたい。
夏休み初日に、2学期の授業初日を想像して泣きそうになる子供でした。何かが始まると、このまま終わらないでほしいと思う気持ちが人より強い気がします。このエッセイ連載が終わらないことを願いながら、11回目以降も頑張っていきますね!(笑)
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