カマキリは鳥を食べることもある(第15回)

東京ウォーカー(全国版)

#15_カマキリは鳥を食べることもある『昆虫ハンター・牧田 習のオドロキ!!昆虫雑学99』(著:牧田習)

秋になると草むらに現れて、たくさんの昆虫を捕まえ、子どもたちにも大人気な昆虫・ カマキリ 。カマキリはその鋭いカマでバッタ、コオロギ、チョウ、ガ、トンボなど、さまざまな獲物を捕まえます。でも、カマキリが狩る獲物は昆虫だけにとどまりません。まず、カマキリはヘビやトカゲなどの爬虫類をハントすることができてしまいます。ヘビやトカゲは体が大きくなると、カマキリをエサとして食べることもありますが、 日本の大型のカマキリであるオオカマキリは、9㎝ほどと大きいため、小さなトカゲなどはカマキリのエサになる ことが多いのです。

そして、 なんとカマキリは小さな鳥さえも捕まえてしまいます。 日本の一部の地域では、スズメの仲間の小さな鳥を捕まえることが知られていて、アメリカではハチドリを捕まえることも知られています。昆虫だけに限らず、爬虫類、そして鳥までも捕まえてしまうハンティング能力……。カマキリは、まさに「草むらの王様」と呼ぶにふさわしいと思います!

■データ
名前 ◎オオカマキリ
体長(成虫) ◎7〜10cm
生息地 ◎日本、アジア各地など
活動時期(成虫) ◎8〜11月
特徴 ◎大きなカマを持つ
採取難易度 ★★

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