オオクモヘリカメムシはカメムシなのにいい香りがする(第19回)

東京ウォーカー(全国版)

#19_オオクモヘリカメムシはカメムシなのにいい香りがする『昆虫ハンター・牧田 習のオドロキ!!昆虫雑学99』(著:牧田習)

クサ~い昆虫の代表格・カメムシは、どうしても敬遠されがちだと思います。でも、今回は、そんなカメムシのイメージを払拭したいと思います!ということで早速、森に出かけてみましょう。さてさて、森のネムノキの近くを歩いていると、1匹のカメムシが葉っぱの上にとまっているのを見つけました。緑色の体に茶色の羽を持ち、一見どこにでもいそうなカメムシです。ですが、これは オオクモヘリカメムシ という種類で、他のカメムシとは決定的に違うところがあります。それはズバリ、 ニオイが全然違うんです。実際に、手に持ってニオイを嗅いでみると……なんと、青リンゴのようなとてもいい香りがします。

実は、すべてのカメムシがクサいニオイを出すわけではなく、ニオイがまったくないカメムシや、オオクモヘリカメムシのようにいい香りのカメムシもいるのです。でも、オオクモヘリカメムシによく似た、すごくクサいカメムシはたくさんいるので、気をつけてくださいね(笑)。

■データ
名前 ◎オオクモヘリカメムシ
体長(成虫) ◎2cmほど
生息地 ◎日本、アジア各地
活動時期(成虫) ◎5〜9月
特徴 ◎緑色の体に茶色の羽を持つ
採取難易度 ★★

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