オオゴキブリはゴキブリなのにきれいな森でしか生きられない(第24回)

東京ウォーカー(全国版)

#24_オオゴキブリはゴキブリなのにきれいな森でしか生きられない『昆虫ハンター・牧田 習のオドロキ!!昆虫雑学99』(著:牧田習)

隅っこで黒い影がカサカサと動きました……。そう、その正体はゴキブリです!日々、家の中や街なかに出没し、みなさんを怖がらせているゴキブリたち。「ゴキブリがいる場所=汚い」と思われているかもしれませんが、実はそうとも言えません。 自然豊かなきれいな森に暮らすゴキブリもいるのです。

大型で真っ黒なゴキブリである オオゴキブリ は、街でよく見かけるクロゴキブリよりも触覚や脚が短く、その暮らしぶりもまったく違います。オオゴキブリは 美しい森の中で暮らしています。 食べ物もみなさんが想像するゴキブリとは違い、 朽木などを食べています。 そのため、手に乗せてモゾモゾとかわいらしく歩く姿を観察しても汚くありません。間近でオオゴキブリを観察すると、きっと好きになると思います。

ですが、最近は自然破壊により、オオゴキブリが棲める美しい森が少なくなってきています。みんなで美しい森と、かわいいオオゴキブリを守っていきましょう。

■データ
名前 ◎オオゴキブリ
体長(成虫) ◎4cmほど
生息地 ◎日本(北海道を除く)の森林
活動時期(成虫) ◎4〜10月
特徴 ◎黒く輝く体。触覚や脚が短い
採取難易度 ★★★

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