青山学院大学に在学する現役女子大生で、演技やバラエティなどマルチに活躍している中川紅葉さんによるエッセイ連載「ココロすっぴん」。かなりの読書家で、大学生・タレント・インフルエンサーなどのさまざまな顔を持つ彼女が日々感じたことを、忖度なく書き綴ります。第16回では、昔から座右の銘にしている言葉と、そこに込められた思いについて語ってくれました。
#16「手のひら返しさせるまで、私頑張ります!」
やる気を削ぐ熱風と湿気に、最近はしっかりとやられております。中高校生にとって7月は試験期間のようで、「勉強したくなさすぎます」というメッセージをたくさんいただきました。もう気温のせいにしちゃいなよ、学校なんて無理しなくていいんだよ、と言いたい気持ちを抑え私も大学に通っております。期末試験かぁ、懐かしすぎて忘れてた。そういえば夏だったな。
小中学生の頃“プロフィール帳”というものが流行っていました。個人情報がダダ漏れるあの用紙。「ズバリ好きな人は?」という女子校でこれ聞く必要ある?な質問から、「大事にしてる言葉は?」という数年しか生きていない子供に聞くには重すぎる項目までありました。
何かかっこいいことを書きたい、しかも英語で。という安直な気持ちを抱いた中川は、必死にネットで探して“I'll pay you back.”和訳すると「見返してやるぜ」を座右の銘として書くようになります。当時14歳、中学2年生。ただの厨二病のように見えるけれど、大人にならざるを得ないことが起きたその頃の私にとってはピッタリの言葉でもありました。
高校時代は自分から表に出るタイプでもなかったため、大学に入って急にミスコンにエントリーすることを一部の知り合いには驚かれ、SNSで「大学生デビュー痛いな」と言われているのを見つけた時も、見てろよ〜の気持ちになったり、一緒にお仕事ができなかった方と来年はご縁があるように頑張ろうと思ったり。最初のきっかけは安直な気持ちでしたが、「見返してやる」の姿勢は今でも大切にしています。