福岡市中央区六本松の路地裏にありながら、数多くの食通がファンだと公言する「餃子一鉄(いってつ)」。外はパリッとしつつ、中にはしっかり煮込まれた蒸し鶏のスープが入り肉汁たっぷり。酢醤油をつけて完成するという計算し尽くされた逸品。一度食べるとクセになり、何度も通いたいたくなる味だ。
厚みのあるモチモチ食感の皮で、豚肉、キャベツ、ニラ、ショウガ、にんにくを練りこんで作られた餡を包んでいく。近くで店主の弟さんがしている居酒屋「五鉄」の蒸し鶏の鶏のスープを加えて、肉汁かじわ~っと溢れでるように。素材は全て国産を使用。1日400~500個をつくるそう。
餃子だけでなく、ラーメンも絶品。濃厚なとんこつでありながら、くどすぎず、あまみにも似た旨味を感じるほど。麺も通常の細麺よりも少し太めくらいでスープとよく絡む。ちょっとお腹が膨れてきても、美味しすぎて、スルスルと食べてしまう。他にも味噌とんこつラーメン、ちゃんぽんも人気。
居酒屋メニューも充実し、居心地の良い店内では常連客が通いつめる。ランチ時は満席で列ができることもしばしば。常連客が多いことこそ名店の証。ランチでも居酒屋でも気負わず自分のペースで過ごせるのも嬉しい。
【九州ウォーカー編集部/文=安藤エリカ、撮影=鍋田広一(パンフィールド)】
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