1950(昭和25)年創業の「本家 藤よし」(福岡市東区)は、住宅街の裏路地にあるにも関わらず、地元の常連を中心に名物串を求めてやってくる客でにぎわう老舗。
ダルムやペタなど、60年以上守り抜く名物ネタはどれも絶品
店内のショーケースには、その日に仕込んだ新鮮なネタが常時約26種類。「ばら」(1本324円)や「はつ」(1本216円)など親しみのあるものから、“牛の舌の奥”にあるタン元「おく」(1本378円)や、“尻っぺた”からその名が付けられた「ぺた」(1本162円)といっためずらしい品までバラエティ豊かにそろう。
多彩なメニューのなかでも、豚の子宮「こぶくろ」(1本162円)、豚の直腸「べんてん」(1本216円)などの“もつ串”がイチオシ。串打ち前のボイルなど下処理を徹底し、臭みがなく、フワッと柔らかな食感に仕上げている。創業以来受け継がれる自家製ダレや、ニンニク醤油ダレとともに堪能できる。
店内には一人でも気軽に楽しめるカウンター、家族連れでも安心の小上がり席、団体利用もできる2階の座敷の全80席がある。素材の食感を残しつつ焼き上げた変わり種を味わいに行こう。
[本家 藤よし]福岡県福岡市東区箱崎1-36-1 / 092-641-3988 / 11:30~14:00、16:00~23:00 / 月曜休み
【九州ウォーカー編集部/取材・文=久保田 学(J.9)、撮影=石田 大滋】
久保田学