渋谷のハンバーグ名店、おいしさの秘密は祖母の手料理にあった

東京ウォーカー

渋谷に創業して38年。ハンバーグステーキの有名店として、いつも大勢の客で賑わうゴールドラッシュ。もともとTVの収録スタジオに店を構えていたということもあり、芸能人の常連客も多い。

都内に4店舗あり、よくフランチャイズ店に間違えられるそうだが、オーナーの結城アイリーンさんが取り仕切るファミリー経営の店である。

焼きたてのアツアツを鉄板で提供するのがこの店のスタイル。写真は人気メニューの焼きトマトハンバーグ(チーズ添え)200g (1480円)


【写真を見る】ウッディーな店内は、古きよきアメリカを思わせる。オーナー夫妻の手によるインテリアだ


料理上手な祖母が作ってくれた“思い出の味”を再現


オーナーのアイリーンさんは、アメリカ人の父と日本人の母との間に生まれたハーフ。父方の祖母は、ギリシャ系アメリカ人で、とても料理が上手だったという。

「主人とふたりでこの店をはじめたのですが、ハンバーグのレシピを確立するのはなかなか大変でした。祖母がよく作ってくれたギリシャのミートボールのような料理があって、記憶の中でおいしかったその料理を再現しながら、日本人の口に合うハンバーグに仕上げていったんです。試行錯誤して、納得するレシピになったのはオープンの3日前だったんですよ(笑)」(アイリーンさん、以下同)。

オーストラリア産の粗挽き牛肉を100%使用。土日など、多いときは500個ものハンバーグが売れるという


おいしさの秘密は、牛肉100%と10種類のスパイス


ゴールドラッシュのハンバーグは、ぎゅっと引き締まって重量感がある。噛み締めるごとに味わい深く、スパイスの香りが口のなかで弾ける。

「ハンバーグの種は、オーストラリア産牛肉100%。タマネギなどのつなぎはないので、食べごたえがあります。厳選したナツメグ、オレガノ、タイムなど、10種類のスパイスを効かせているので、大人っぽい味わいですね。でもお子さんでもペロッと召し上がってくれるんですよ」。

毎週火曜のサービスメニュー、1ポンド ハーフ&ハーフハンバーグ(1280円)。メニューはいずれもパンorライスとドリンク付き


アイリーンさんの思い出の味がベースになったゴールドラッシュのハンバーグ。多くのリピーターを惹き付けるその味わいを、確かめに行こう。

オーナーの結城アイリーンさん。祖母から受け継いだレシピを守り、進化させている


 

取材・文=山野井春絵、撮影=瀬戸口善十郎

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