岐阜県の飛騨・高山エリアと言えば、鶏ガラベースのあっさり醤油スープで、極細ちぢれ麺を使う高山ラーメン(中華そば)が有名だ。今回は、同エリアで長年愛され続けた、ノスタルジック系(通称、ノス系)の高山ラーメンの名店を5つ厳選。どこか懐かしくて、そして優しい一杯を堪能しよう!
懐かしい雰囲気の食堂で味わう中華そば
飛騨の峠を越えたその先にポツンとある「みやぎ食堂」。同店の「中華そば」(600円)は、みずみずしくキリッとした醤油スープがなんともちょうどいい。ほんのりと香る胡椒と青々としたネギの香りが食欲をそそる。
伝統ある高山ラーメンの原点
「まさごそば」は、"高山ラーメン元祖の店"として知られている。70年以上守られてきた、醤油の香ばしい香りと、カツオ節の旨味を凝縮したスープが魅力の「中華そば」(700円)が楽しめる。昔と違うのは豚骨を使用している点で、ニンジンやタマネギなど野菜のほのかな甘味をプラスした味わいになっている。
香り高い醤油とダシの風味が絶妙!
「中華そば専門店 つづみそば」は、50年以上変わらぬ味を守り続ける老舗だ。「中華そば」(700円)は、岐阜県産の醤油とダシを長時間煮込んで作るスープを使い、飲み干してしまいたくなるほどさっぱりしたあと味。細縮れ麺がコクのあるダシとよく絡み、すするたびに豚骨の旨味と、魚介の風味を感じさせてくれる。
3種類の醤油をブレンドしたスープ
「飛騨高山 やよいそば 本店」は、高山ラーメンの旨さを全国に広めた名店。同店の「中華そば」(並盛、750円)は、濃い色のスープが特徴だが、意外なほど飲み口はあっさりしている。具材はチャーシュー、ネギ、メンマと、いたってシンプルなだけに素材そのものの味が直接的に伝わる。
あっさり和ダシが決め手の中華そば
1948(昭和23)創業の高山ラーメンの代表店「豆天狗 高山本店」の「中華そば」(700円)にも注目だ。醤油ベースのタレを和ダシスープと一緒に煮込む高山流を守り続ける。醤油は薄口と濃口、高山の生醤油の3種類をブレンド。細自家製麺はコクのあるスープとよく絡む。
東海ウォーカー編集部