一杯2500円!銀座でウニざんまいの高級ラーメンを食べてきた

東京ウォーカー

東京ラーメン界にまた1つ、注目の新店が登場。それが2018年4月10日に銀座にオープンした「麺屋 ま石」だ。鯛ラーメン専門店で、日本橋の高級寿司店「日本橋 ま石」が手掛けている。その店に他では味わえない高級ラーメンがあると聞き、リポートしてきた!

高級寿司店御用達のウニ3種を贅沢に使った「雲丹三種盛り鯛らーめん」


そのメニューが「雲丹三種盛り鯛らーめん」(2,500円)。基本メニューの「鯛らーめん」(1,000円)にその名のとおり、3種類のウニを贅沢にトッピングしている。

ウニはすべて国産の最高級品で築地市場から仕入れている。品種は仕入れによって異なり、この日は3種とも北海道産でエゾバフンウニと2種の赤ウニ。そのほかムラサキウニや白ウニなどがお目見えすることもあるそう。

まずはベースの鯛スープだけをひと口すする。あっさりだが鯛の旨味がしっかりと伝わり、上品な奥行きに唸らされる。麺は細ストレートで歯切れがよく、のど越しも抜群。スープともよく絡む。そしていよいよウニを実食。

最初は2種の赤ウニ。それぞれ色の濃さが異なり、見た目の違いは歴然。味は甲乙つけがたく、どちらも濃厚な甘味とほどよい磯の香りがたまらない。味の違いまでは正直識別できなかったが、一方は粒が感じられるのに対し、もう一方はなめらかでクリーミーと、舌の上でのとろけ方に若干の違いがあるような気がした。

そしていよいよエゾバフンウニへ。ウニの中でも最高峰の品種で、見た目は赤ウニよりもふっくらとひと回り大きい印象。さらに口に入れるその差は瞭然。赤ウニよりもさらに濃厚で甘味の強さに昇天させられた。

また、食べ進めると上品であっさりだったスープに、こってりとした甘味のウニソースとウニそのものが溶け出していき、まったく違った印象に。最後の一滴までスープを飲み干し、ウニ尽くしの一杯をすっかり堪能した。

「雲丹三種盛り鯛らーめん」(2500円)。手前2つが赤ウニで、奥がエゾバフンウニ。ウニ以外の具(水郷赤鶏 鶏ハム、国産メンマ、三つ葉)は別皿で提供される


エゾバフンウニをはじめ、高級寿司店が扱っている最高級のウニを贅沢に使用。品種はその日の仕入れによって変動する


ミルキーなうま煮をトッピングした「牡蠣 鯛らーめん」もおすすめ


「雲丹三種盛り鯛らーめん」以外にも、寿司店ならではの厳選した魚介を使ったメニューがめじろ押し。「桜海老 鯛らーめん」(1,300円)は静岡・駿河湾産のサクラエビをふんだんに使ったかき揚げ、「帆立 鯛らーめん」(1,400円)には焼いてから昆布ダシに漬け込んだ北海道産のホタテ貝柱をそれぞれトッピングしている。

なかでもおすすめなのが「牡蠣 鯛らーめん」(1,500円)。広島産のカキを昆布ダシと共に低温でじっくりとうま煮に。プリプリの食感がたまらなく、噛むほどにクリーミーなエキスが広がっていく。

そのほか奥久慈卵(茨城)を使った味玉(200円)や鹿児島県産黒豚炙りチャーシュー(1枚250円)など、トッピングにもこだわりが満載。

銀座という立地にふさわしい高級ラーメンがそろう「麺屋 ま石」。ちょっぴり奮発して珠玉の一杯を味わい尽くそう!

取材・文=河合哲治郎/撮影=岩堀和彦

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