「美松コーヒー」のルーツは1946(昭和21)年開業の喫茶店。4年後には福岡では草分けとなる自家焙煎を始めた。そんな"名門”の3代目として生まれた雲田将央さんは、20代のころコーヒーのメッカ・神戸に本社を構える、日本有数のコーヒー商社で修業。大量かつ膨大な数の豆に携わり、焙煎とカッピングの技術を磨いた。
現在、本店は再開発が進む香椎駅の目の前に移転。その隣に設けた焙煎工場には、スイス製の焙煎機「ビューラー」の20kg釜が鎮座している。その魅力を「キャラメルのような風味とフルーティさがクロスする味がねらえるんです」と雲田さんは語る。
豆の仕入れは商社時代の繋がりを生かし、ロット(生豆の量の単位)ごとにサンプルを送ってもらい、それをカッピングして気に入ったものだけを仕入れている。農園指定で買わない理由を尋ねると「同じ農園でも標高や日当たり、さらには収穫時期による完熟度の違いで味わいも全く変わります。そうした違いはロットで見分けが可能です。また豆の精選方法にしても、その年の豆の出来によって最適な方法が変わるので、届いた生豆で判断するのが一番だと思います」とのことであった。
そんなこだわりがありつつも、店頭ではカフェラテに15種類のフレーバーシロップを無料でトッピングできるなど、コーヒーを気軽に楽しめるサービスも充実。「コーヒー好きじゃなくてもふらりと立ち寄ってほしいですね」。
[美松コーヒー本店]福岡県福岡市東区香椎駅前1-14-19 / 092-410-2393 / 10:00〜翌3:00 / 不定休 / 25席 / 分煙(10:00~17:00は禁煙) / コーヒー1杯400円~
九州ウォーカー編集部