藤崎の住宅地に開店し、2018年10月で丸3年。市内のロースターで焙煎の基礎を学んだものの、「開業から1年ほどはなかなか納得のいく豆を焼けなかった」と話すオーナーの西岡 徹さん。毎日堅実に豆を焼き、しっかり焙煎プロファイルを取り続けることで、焙煎機のクセや特徴に理解が深まってきた。
その成果は味わいに現れており、「年数を追うごとにおいしくなっています。特に季節ごとに変わるブレンドが毎回楽しみ」と常連さんも納得。西岡さんは「直火式で基礎を学んだということもあり、半熱風式の魅力を生かせていませんでした。今は浅煎り、深煎り共に、ロースト由来の“焼き味”の強弱を自在にコントロールできるようになったと思っています」。そう語るように、余韻に感じる甘味、深煎りながら程よく残した酸味など、豆がもつ個性がしっかり主張。
毎月、必ず1種は月替りのブレンドを作る、自身で毎回課題の豆を設けるなど、焙煎技術を高めるための努力は惜しまない。さらに、2018年秋には全国を舞台に焙煎技術を競う「ローストマスターズチームチャレンジ」に九州チームの一員として参加。「競技会に出たことでさらに引き出しが増えたと思います」と西岡さんは話す。
ブレンドが3〜5種、シングルオリジンが7、8種と選択肢も多い同店。ブレンドが500円からと価格も手ごろなので、家庭で日常的に飲む一杯におすすめだ。
[NEUTRAL COFFEE]福岡県福岡市早良区藤崎2-1-1 寿ビル1F / 092-845-1180 / 10:00〜20:00、金曜・土曜・祝前日〜22:00 / 火曜休み / 11席 / 禁煙 / コーヒー1杯400円~
九州ウォーカー編集部