「焙煎屋」の警固店で焙煎技術を学び、2016年10月に開業。店主の田之畑隆介さんを知る人が「優しい、素直」と口々に話すように、とにかく人がよくて、真面目。
田之畑さんが焼いた豆にはその人柄が表れている。毎日のカッピングなど基礎をおろそかにせず、その豆に一番合う焙煎方法を、修業先で学んだ焙煎理論をベースに見極める。そこに強烈な個性を求めたり、加えたりすることはほとんどない。そこには「毎日無理なく飲んでもらえるような味わいにしたい」という田之畑さんの思いが込められている。
一方でオープンから丸2年が経ち、COEの入賞豆や希少種の取り扱いもスタートしている。価格は100g880円、920円など定番の豆よりはやや割高になるが、「原料の時点で質が高い入賞豆を、焙煎によってどう昇華できるかチャレンジする気持ちと、お客様にこんな豆があるということを知っていただけたらという思いから、取り扱いを始めました」と田之畑さん。
時には季節やイベントごとに作るシーズナルブレンドにもCOEの豆を使用するなど、お客さんのコーヒーライフをより豊かなものにするため、今までとはひと味違う挑戦にも積極的だ。二丈エリアの町のコーヒー屋として親しまれている同店。コーヒーのお代わりは1杯150円と手ごろなので、ドライブ途中や仕事の合間にひと息つくのにもおすすめだ。
[TAISHO COFFEE ROASTER]福岡県糸島市二丈深江569-1 / 092-334-3328 / 11:00〜19:00 / 日曜休み / 8席 / 禁煙 / コーヒー1杯 350円~
九州ウォーカー編集部