明治期以降、多くの製紙工場でにぎわった紙の町・王子。その象徴ともいえる国立印刷局・王子工場の敷地内にあるのが、「お札と切手の博物館」だ。
緻密でアートな世界
展示室では、お札、切手、証券など、国立印刷局が製造した各種製品と、明治期以前のお札、世界の珍しいお札や切手、お札と深い関わりを持つ銅版画などを常設展示。お札の移り変わり、偽造防止技術の発展などについて解説している。
また、特別展として「すかし~偽造を防ぐ伝統の技」を3月5日(土)まで開催中。世界的にも高い評価を得ている日本のお札の偽造防止技術=すかしについて、歴代のお札のすかしや、花鳥や山水を描いた鑑賞用のすかしなど、「紙の芸術品」の数々を展示する。
まさにアートといえる精緻な紙の世界。日本経済を支える匠の技を、現物を見て体感してほしい。【東京ウォーカー】