ラジオパーソナリティ、近藤さや香がエッセイを発売「見開きで写真のように読んでほしい」

東京ウォーカー(全国版)

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FMヨコハマのラジオパーソナリティの近藤さや香さんが3月23日にポジティブエッセイ「しあわせ護心術」を発売

元SDN48のメンバーでかつてはアイドル、現在はFMヨコハマのラジオパーソナリティ、そしてシングルマザーの近藤さや香さんが3月23日にポジティブエッセイ「しあわせ護心術」を発売。“助けがたくさん降り注ぐ”とサブタイトルが付けられた本書、オール書き下ろしで珠玉の70篇が収められている。そんな彼女にエッセイを出そうと思った理由や、執筆中の印象的な出来事など、お話を聞いた。

【写真】元SDN48のメンバーで、ラジオパーソナリティの近藤さや香さんに、エッセイを発売しようと思ったきかっけを聞いた

「自分のやりたいことを全部反映させていただきました」


――まずは書籍の発売、おめでとうございます。書籍をいつから書こうと思ってましたか。

担当しているFMヨコハマの番組(Lovely Day♡)も7年も経っていて、本当にいろんな人たちにお会いできています。ですが良くも悪くも放送は流れていってしまうから、得たものを留めておきたい、流れて終わりにしたくない、っていう気持ちがすごい強くなってきたのが、ちょうどここ1年ぐらい前。どうやったら形に残せるのかなと思い始めて、やっぱり本なんじゃないかなって思ったんですよね。

――あらためて、完成した本を見た感想を教えてください。

届いた本を見た瞬間、お世話になっている編集のチームに「感無量!」とLINEを送り、その後すぐに郵便で母に送りました。形になるってうれしいものですね。これまでも新聞や雑誌に載ったのもうれしくて、写真を撮って残しているんですけど、まるごと1冊が自分だけの、自分の名前が大きく書いてあるものは初めてなので本当に宝物ですね。

打ち合わせ段階でレイアウトなどいろいろ相談してきたんですけど、本ってやっぱり、装丁じゃないですか。デザイナーの濱中幸子さんが提案してくれた表紙を見たときに「もうかわいい!」って思いました。植松しんこさんというイラストレーターさんに出版社の担当の方が依頼してくれて、そこで初めて出会ったんですけど、「色とテイストがなんてすてきなんだろう」と思ってキュンとしたんです。この本のすべてのページを通して、皆さんに色んな感情を感じてもらえるとうれしいです。

――このイラストはほぼ全ページに渡って入ってますね。ハクセキレイの鳥の写真が入っているページもありましたね。

はい。イラストはエッセイに合わせていっぱい描いていただきました。ハクセキレイの写真は私が入れてほしいと言って入れてもらったんです。そこだけ写真なんですけど、超カワイイんで(笑)。ハクセキレイは海とか水辺にいる鳥なんです。私は横浜のベイエリアで仕事をしてるのでよく見かけます。それもあってすごく身近に感じる鳥だったので、これは本物をお見せした方がエッセイとリンクするかなと思って、写真を入れました。

――イラストでそろえているデザインのなかに鳥の写真が入っていることから、近藤さんのやりたいことをすべて形にした本になっていると想像できます。

制作は編集担当の方と連絡を取りながら、自分のやりたいことを全部反映していただきました。ひとつのエピソードにキーワードの色をどこに入れるかということだけでも沢山意見を交換し、細かい打ち合わせも含めてすべてが私にとって初めてのことでした。でも何かひとつ決めることに対してもワクワクがずっとありました。今までも転職して新しい現場でワクワクがあったのと同じように、新しい業界と仕事ができて新鮮に思えたことは自分にとって素晴らしい財産になりました。

最初自分は書くだけの作業だと思っていたので、紙の種類、ページ数、表紙や内側の色とか、帯の太さとか、こんなにデザインに関するクリエイティブの作業の仲間に入れてもらえるなんて思いもしなかったことばかりで、参加できてうれしかったです。

――1冊丸ごと自分ですからね。しかも近藤さんが今楽しくやっているラジオパーソナリティという肩書も入ってますもんね。何年か経ったときに、あの時あんな思いでこれを書いたなって思うでしょうね。

本当にそうですね。関わってくれたすべての人たちに感謝です。みんなに本当にありがとうって伝えたい!

「新しい業界と仕事ができて新鮮に思えることって自分にとってすごい財産だったと思いました」

「見開きで短めに書いたのは寝落ちしてもいいよっていう気持ちで書きました」


――「しあわせ護心術」というこのタイトルはどうやって決まったんですか。

疲れている人たちに向けるタイトルがいいよねって話をしました。日頃頑張ってるのに嫌な思いをしたり、心が折れてしまうこともすごくあると思うんですよね。疲れる前の段階で、少しでも心のケアになる、ふっと力を抜いて笑ってほしいなって気持ちで考えました。そう思うと“守る”というキーワードが合うんじゃないかと考えたときに、どんなタイトルがあるかなって言ってみんなで出し合って、守るから連想するのは“護身術”じゃないってなって。“身”より“心”のほうがぴったりということで“護心術”という造語がタイトルになりました。

――すごくいいタイトルですね。“しあわせ”も入っていて、しかもひらがなですので、柔らかい印象になりますね。

ひらがなの力も日本語の美しさだと思います。

――僕も全部読ませていただきました。近藤さんの実体験に基づいた内容のエッセイになっていますが、どんな感じで書き進めていったのでしょうか。

子どもが寝静まってすべて家事も終えて、「よしっ!」てパソコンを立ち上げて書き始めました。毎日が人と喋る仕事なので、自分が人と向き合うときに大事にしていることを伝えたいと思い、書きたい内容はいくつもリストアップしていたんです。だから書き始めてもそんなにつらくなく、時に編集担当の人と「夜眠れなくなったときってどうしてる?」とかいろいろ相談しながら、テーマを決めていきました。

全70篇と数は多いんですけど、どれも“傷つかないように自分を守る”というテーマにどう落とし込むかということを、数日間考えては書き進めていくという作業をしてました。

「ページをめくらずに完結させるということにこだわりました」

――今後パート2、パート3の書籍を出版する可能性がありますね。

毎日が発見なのでハプニングは沢山起きますけどね。売れ行き次第ですね(笑)。

――書いている中で印象に残っていることは?

ダイニングテーブルの上でパソコンを開いて、寒い時期だったので床暖房とかつけて、いっぱい着込んで完全オフモードで書いてました。そんな中、愛する猫のぱぺちゃんが途中で死んじゃったんです。書いている間もいつも傍にずっといてくれたんで、すごく悲しくて(大粒の涙を流しながら話してくれました)、つらかったです。

――確かにそう思うことあるなと思いながらエッセイを読み進めていって、最後のあとがきでぱぺちゃんが亡くなったことを書かれていたので、僕も涙ぐみそうになりました。

今は亡くなったことをあまり思い出したくないですが、向き合わなければなって思っています。ところでこの本を読んでくださって、男性でも共感できるところってありましたか?

――もちろん共感できました。第三者から伝わる悪口がなぜか信憑性を持つなら誉め言葉も間接的にたくさん言うとか、ただ単に褒めるんじゃなくて具体的にどこがどうって褒めるほうがうれしいとか、確かにって思いながら読み進めていったら、最後のあとがきでぱぺちゃんのお話だったので。Special Thanksにぱぺちゃんの名前も入ってますね。

そうなの。植松しんこさんがぱぺちゃんと私をイメージして超かわいいイラストを描いてくれてるんです。

「“身”より“心”のほうがぴったりということで“護心術”という造語がタイトルになりました」

――装丁やイラストなど、この書籍を制作するうえでのこだわりはありますか。

ページをめくらずに完結させるということにこだわりました。疲れている人たちに、ぱっと開いてふっと笑ってもらったりしてほしくて、見開きで写真のように読んでほしいなと。ひとつずつのエピソードごとに、内容とちょっとリンクするようなイラストが置いてあります。こんなにいっぱいイラストを入れてもらうってすごい贅沢ですよね。エッセイと合わせてイラストがあるっていうのもちょっと優しい気持ちになれるんじゃないかなって。見開きで短めに書いたのは寝落ちしてもいいよっていう気持ちもあります。

――どんな人に読んでもらいたいですか。

頑張ってる人、そしてちょっと疲れてる人に読んでほしいです。

――最後にメッセージをお願いします。

いろんな方たちに毎日お会いして、ありがたい言葉だったり、これは学べるなっていう態度だったりをたくさんいただいているので、それを私なりに解釈して落とし込んだり、そのままを書いたりしました。皆さんの生活の中で、「大変だな」「つらいな」「嫌だな」っていうものから自分を守るために、ネガティブな気持ちになる前にポジティブに傾けるヒントが見つかればいいなと思って書いたので、この本からぜひいっぱい盗んでください!

撮影・取材・文=野木原晃一

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