《愛工大名電吹奏楽部 前編》本場ウィーンでの公演を収録したアルバムをリリース!

東海ウォーカー

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創部63年の歴史を誇り、全日本吹奏楽コンクール全国大会出場は40回以上、金賞受賞は全国最多となる16回…。輝かしい経歴を誇る愛知工業大学名電高等学校 吹奏楽部が、アルバム「ブラバン!名電 in ウィーン」を6月27日(水)にリリース。そこで、顧問の伊藤宏樹先生にインタビューを行い、ウィーンまでの軌跡、そして、同校の野球部に勝るとも劣らない名門ブラスバンドたる所以を全2回に分けて紹介する。

「本物の音楽を見つけてほしかった」(伊藤先生)photo by Kanji Furukawa / (c) KADOKAWA


6月27日(水)にリリースされたアルバム「ブラバン!名電 in ウィーン」のジャケット写真


――今回どうしてウィーンに行こうと思ったのですか?

「生徒たちに本物を知ってほしかったからですね。コンクールも大切ですが、いろいろな方に自分たちのサウンドを聴いてもらうことも大切だと考え、地域のイベントや招待演奏会に参加し、年間で約60回のコンサートも開催しています。大勢の方と触れ合う中で、ふと『本物の音楽ってなんだろう?』という疑問が部内で生まれました。その答えを見つけてもらうために、本場と言われる国、世界一と評される本物のホール、そこで演奏してなにかを感じてほしいと思ったのです。そうして、『ウィーンじゃないと行きません!』くらいの覚悟で旅行会社に相談したのですが、皆様の協力もあって実現させることができました」

【写真を見る】全体練習の様子。演奏を録音して各自のスマホに転送するシステムなどを備えた、部専用の広大なスペースで行われるphoto by Kanji Furukawa / (c) KADOKAWA


――ウィーンでの演奏を振り返って、観衆の反応はどうでした?

「それは素晴らしい瞬間でした。最後はスタンディングオベーション!ウィーン楽友協会大ホールは世界一と言われるだけあって、 きれいな音が響く、とてもデリケートなホールでした。こうした空間では音色が素直に表現されます。もともと私たちはサウンドで勝負するスタイルで、皆が同じ音を出すことを心がけています。だから名電サウンドが生きて、ライブ収録に最適だと感じました。素晴らしい作品が完成したので、ぜひとも聴いていただきたいですね」

全体練習の様子photo by Kanji Furukawa / (c) KADOKAWA


――アルバムの構成は先生が考えられたとか。

「まずは海外の方になじみのあるポルカとワルツ、『ラデツキー行進曲』を軸に決めて、それから構成していきました。復興支援ソングの『花は咲く』や和太鼓を使った『富士山〜北斎の版画に触発されて〜』など、日本らしい曲もチョイスして。『ハッピー』などヒットソングもあり、幅広い層の方が楽しめる作品になりました」

全体練習で「ハッピー」を演奏している様子photo by Kanji Furukawa / (c) KADOKAWA


――ウィーンが生徒たちに与えてくれたものはなんでしょう?

「あれから明らかに意識が変わりましたね。ウィーンは客席が明るいままで、お客さんのリアクションは一目瞭然です。格式が高いホールなので、冷ややかな反応も覚悟していました。でも『こんなに楽しんでくれるんだ!』と、生徒 たちも驚いたと思います。海外の聴衆は全で感動を表現してくれます。いいものはいいと公平に評価してくれるのです。音楽に国境は関係ない。音楽を通した“つながり”を感じてくれたと思います」

愛知工業大学名電高等学校 吹奏楽部は、部員数185人。名門野球部にも負けない実績が光るphoto by Kanji Furukawa / (c) KADOKAWA


東海ウォーカー編集部

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