週末クルマライター・栗原が行く!夜藤と縁結びの足利半日独り旅

東京ウォーカー(全国版)

藤のライトアップがSNSで話題の「あしかがフラワーパーク」。4月23日(月)、例年よりも10日ほど早く満開を迎えたとのことで、急ぎお邪魔してきました。

足利フラワーパークの大長藤撮影:栗原祥光


「あしかがフラワーパーク」のことは別記事でご紹介済みですので、ここでは、その取材ついでに立ち寄った場所について書いてみたいと思います。週末のドライブの参考になれば幸いです。

 都心からクルマで1時間ちょっとで到着!


「あしかがフラワーパーク」は、4月1日に両毛線「あしかがフラワーパーク駅」が新設されてアクセスが良好になりました。

4月1日に開業した「足利フラワーパーク」駅撮影:栗原祥光


ですが電車は基本的に1時間に1本のみ。時間の自由度やカメラやパソコンなどの荷物のことを考えると、取材の場合、自動車で移動した方が便利ですので、筆者は愛車で伺いました。

自動車で「あしかがフラワーパーク」に行く場合、都内からですと東北自動車道路の「佐野藤岡インターチェンジ」、もしくは岩舟ジャンクションから北関東自動車道に入り「足利インターチェンジ」で降りるのが便利です。都内から「足利インターチェンジ」までは空いていれば1時間30分ほどで到着します。

さて、佐野といえば「佐野ラーメン」。「あしかがフラワーパーク」に行く前にせっかくですので、本場の佐野ラーメンを味わってから取材先に伺おうと、「佐野藤岡インターチェンジ」で降りて佐野市内に向かいました。ちなみにインターチェンジのすぐ近くには、国内外の著名ブランドや高級ブランドが約170店舗揃う関東最大級のアウトレットセンター「佐野プレミアム・アウトレット」がありまして、買い物するにはとても便利。これからの季節、夏物が欲しくなりますね。

佐野プレミアム・アウトレットの外観


老舗の佐野ラーメンに舌鼓!


佐野ラーメンは大正時代の初期、当地に住んでいた中国人が作ったものが始まりだとか。その後、地元の人々によって育てられ現在の形となったそうです。佐野ラーメンの特徴は青竹に体重をかけ麺を打つことでコシを引き出す、青竹打ちの平麺。スープは鳥や豚の醤油ベースが多いようです。筆者は佐野の地を初めて訪れたこともあり、まずは由緒正しき「伝統の佐野ラーメン」を味わうことにしました。選んだお店は、昭和5年に開業し、親子3代にわたり佐野ラーメンの伝統を守り続ける老舗「宝来軒」。

佐野ラーメンの老舗「宝来軒」撮影:栗原祥光


店に入ると、壁には有名人のサイン色紙がズラリと飾られ、このお店の凄さを感じさせます。席はテーブル席が中心で、写真には写っていませんがカウンター席が3つあります。座敷もあるので、家族連れでも安心です。

店内の様子撮影:栗原祥光


メニューは、ラーメン(600円)と大盛りラーメン(700円)をはじめとする麺類のみで、餃子やチャーハンといったものはありません。

正統派の佐野ラーメンといえる宝来軒のラーメン(600円)撮影:栗原祥光


ラーメンを注文し約5分で着丼。スープを一口すすると、初めてなのに懐かしい味。鶏、豚のバランスが絶妙で癖がなく、きりりとした醤油が味を引き締めています。派手さはないけれど、飽きることのない味わい。青竹打ちの平麺は、ボリュームたっぷりの195g。麺の部位によって断面の形がまちまちであるため、色々な食感が楽しめます。

麺は細めの平打ちで手もみ風撮影:栗原祥光


自家製のチャーシューもシナチクも、スープの邪魔にならないあっさりとした味付けで好感食。特にチャーシューは柔らかく、麺の歯ごたえと調和。食べ進めるうちに「これが本当に600円のラーメンなのか?」と疑うほどの丁寧な仕事ぶりに感服しました。

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