4月28日(土)〜29日(日)、ピレリ スーパー耐久シリーズ2018第2戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」の予選と決勝が「スポーツランドSUGO」(宮城県)で行われました。今年、日本で10年ぶりとなる「24時間レース」の前哨戦となるこのレースにお邪魔してきました。
24時間レースも行われる「ハコ」車レース
ピレリ スーパー耐久シリーズは、GT3と呼ばれる市販レーシングカーが出場するSTXクラスから、ホンダのFITやマツダのロードスターなどが参戦するST5まで、計8クラス50台を超えるマシンが長時間混走しながら、クラス優勝を目指す自動車レースです。一部クラスを除いて市販車をベースに改造した車両が用いられ、その改造範囲は厳しく制限されています。2018年シーズンは全6戦行われ、6月第一週に富士スピードウェイで行われる第3戦は、日本では10年ぶり、富士スピードウェイでは約半世紀ぶりとなる「24時間レース」となっています。
今年からタイヤサプライヤーがピレリに変更したほか、レース中に事故が起きた際はスピードリミッターを作動させて各車間の距離を保ったまま事故の回収作業を行うことができる「フルコースイエロー」(FCY)を導入。似たようなシステムはF1でも使われています。
筆者が注目しているのは、最上位クラスのSP-X、「CIVIC TYPE R」や「ゴルフGTi」といった排気量2000ccの4ドア車をベースとする国際ツーリングカー規格「TCR」車両で争われる「ST-TCR」、86/BRZを中心として、スーパー耐久では最大数のエントリーを誇る排気量2000ccの「SP4」クラスの3カテゴリ。前線の鈴鹿ラウンドでは、「STX」クラスは「Y’s distraction GTNET GT-R」(浜野彰彦/星野一樹/藤波清)が昨年同様、鈴鹿での強さを魅せ総合優勝。
ST-TCRクラスは「Modulo CIVIC TCR」(植松忠雄/中野信治/大津弘樹/小林崇志)が新型シビック(FK8)のデビューウィンを飾り、「ST4」クラスは「TOM'S SPIRIT 86」(松井孝允/坪井翔/中山雄一)が昨年からの連勝記録を6へと伸ばしました。