週末クルマライター・栗原が行く！スポーツランドSUGOで「スーパー耐久」を堪能！

土曜日は予選とグループ2の決勝という濃い内容！

予選は土曜日の午前中にクラスごとに行われました。スーパー耐久の予選は、3人もしくは4人のドライバーのうち、A/B両ドライバーの最速ラップの合計で決定されます。「STX」クラスは、D'Station Porscheが他を1秒以上離す圧倒的な速さでポールを獲得。「ST-TCR」クラスは「FLORAL CIVIC TCR」、「ST4」クラスは、前戦の勢いのまま「TOM'S SPIRIT 86」がクラストップを獲得しました。

この日の午後には、ST4クラスとST5クラスによる3時間の決勝レースが開催。レース序盤はTOM’S SPIRIT 86の松井がリードを築き、「Sunoasis田中建設86」のたしろじゅんと「ENDLESS 86」の高橋翼がテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げながら追う展開でした。

レース開始1時間を経過というところで、ミッショントラブルを抱えた車両から大量のオイルが撒かれセーフティーカーが発動。その処理に20分以上も費やされることになったのですが、この間に多くの車両が義務づけられたピットストップ2回を済ませるという、ルールを上手に使った作戦を展開。レース中ですとピットストップでのロスタイムが結果に大きく影響しますが、遅い走行ならその差は少ないですからね。

この作戦を使った上手くトップに浮上したのが「Sunoasis田中建設86」の大井貴之。

一時は後続に大差をつけたのですが、2度目のセーフティカーが発動し、後続との差が一気に詰まって、解除後は「TOM’S SPIRIT 86」中山と「ENDLESS 86」小河による三つ巴の戦い。そして68週目にバックマーカーを利用して1コーナーで中山が大井を抜いてトップに返り咲き、そのままゴール。優勝の瞬間、TOM'S SPIRITのピットにトヨタ自動車の豊田章男社長がかけつけて、クルー達に労を労いました。

これでTOM'S SPIRITの連勝記録は7へと伸ばしました。連続記録といえば、もう1台「ENDLESS 86」。なんと17戦連続で表彰台獲得をされていました。

表彰式は選手たちが神々しく見えたのが印象的でした。