現在放送中のドラマ「君とゆきて咲く〜新選組青春録〜」にて、心優しく美しい青年・松永新之丞を演じている杢代和人さん。放送開始前に行われていたキャストオーディション『人生が変わる、シン・時代劇オーディション「真剣 SHINKEN」』では“該当者なし”となったこの役を好演し、視聴者に新たな魅力を届けている。本記事では、撮影中のエピソードや二十歳の誕生日に解禁された「杢代和人2nd写真集『NONSUCH』」について聞いた。
新之丞は今までの引き出しにはなかった役柄
――「君とゆきて咲く〜新選組青春録〜」で初めての時代劇に挑戦されていますが、出演が決まった時に不安はありましたか?
初めての時代劇だったので最初は不安も大きかったですし、京都での撮影ということで、東京を離れて生活するというところが一番不安でした。でも時代劇の作品に10代のうちに参加させていただけるということは、僕の俳優人生においても大きな出来事になるだろうなとも思いました。
――撮影が始まり、時代劇ならではの難しさを感じた部分はありましたか?
言葉遣いから身振り手振りまで、現代の演技とはすべて違います。たとえば感動して拍手したりもしないですし、価値観や考え方を変えて、全部が疑いから入らないといけない。自分が当たり前にやっていることって、あの時代ではどうだったのかな?というところを常に意識するようにしています。
――杢代さんが演じる松永新之丞は、“男女問わずひきつけてしまう色気の持ち主”。演じる上で、意識してることはありますか?
徐々に新之丞が染み付いてきてはいるんですけど、最初は本当に難しかったですし、もっと出せるものがあるのではないかと今でも試行錯誤しています。新之丞は、僕がお芝居を始めてから今までの引き出しにはなかった役柄です。なので、新しい引き出しを開けないと!と思って撮影前からいろいろと考えていましたが、クランクインしてからはすぐに固まっていった感じです。
特に意識しているのは、声の出し方。地声からは少し変えているんですけど、僕はまず役を固める時に声から固めていくんです。これって、自分に似ている役になればなるほど大変なんです。たとえば「最高の生徒〜余命1年のラストダンス〜」で演じた幹太みたいに、自分と立ち位置は似てるけど違うところもあるっていうキャラクターは、似ているからこそ「僕だったらこう思う」と考えてしまうこともありますし、声の出し方とかも変わらないから、お芝居としての深みを出すのが難しい。自分とかけ離れている新之丞は、演じていてすごく楽しいです。逆に、南無之介を演じる羽谷くんは普段からめっちゃ南無之介なので、近くにいる相方としてもすごいなと思います。