“君ゆき”の新之丞役で新境地開拓の杢代和人にインタビュー！撮影秘話や、二十歳を記念した2nd写真集「NONSUCH」の見どころも

殺陣はやればやるほど絶対にうまくなる

――劇中では、共演者の皆さんと一緒に華麗な剣舞を披露されています。習得するまでに大変なことはありましたか？

僕は「原因は自分にある。」というグループに所属しているんですけど、メンバーと踊って歌うのは阿吽の呼吸というものがあるんです。でも今回はよく周りを見て、ダンスをやってきた僕が率先して頑張ることも大切だなと思いました。僕にとっては初めてのジャンルでしたし、共演者の中にはダンス未経験の方もいたので、「ここをこうしたらいいと思うよ」とか「みんなでここ合わせよう」とか、声をかけるようにしていました。そうすることで、他の人同士でもアドバイスしやすい環境になっていきましたし、その過程で絆が生まれたからこそ、初めて演舞を披露した時はすごく達成感がありました。

――殺陣も初挑戦だったかと思いますが、いかがでしたか？

殺陣も、本当に難しいです。「仮面ライダーギーツ」でアクションを経験したのでいけるかな？と思っていたんですけど、全然だめでしたね。中腰の姿勢で全身の筋肉を使うので、最初は木刀を振って素振りしてるだけで全身筋肉痛になってしまって。殺陣をやるところまでいかなくて、斬り方に慣れるところからでした。ただやってみて思ったのは、殺陣に大事なのはセンスや才能ではなくて、とにかく練習あるのみだということ。やればやるほど絶対にうまくなる。クランクインの2カ月前から練習を始めて、クランクインする頃にはある程度できる状態まで持っていきました。

――今後の展開で、新之丞の注目してほしいポイントはありますか？

新之丞は1人だけ戦うことに対して疑問を持っているので、その疑問が今後どうなっていくのかが見どころだと思います。刀を振ることがすべてではないけど、刀を振らないと何も変わらない時代の中で、新之丞は覚悟を決めて斬ってしまうのか。はたまた斬らずに世の中を変えていくことができるのか。その葛藤が、今後のポイントになっていくのではないかなと思います。