“君ゆき”の新之丞役で新境地開拓の杢代和人にインタビュー！撮影秘話や、二十歳を記念した2nd写真集「NONSUCH」の見どころも

羽谷くんとはずっと一緒で、寝る時だけ別です(笑)

――新之丞の相棒・南無之介を演じている羽谷さんとは仲も深まってきていますか？

僕は元々、一人の時間も大切するタイプなので、撮影期間中にここまで誰かと一緒にいるのは珍しいかもしれません。現場に行くのも、ご飯を食べるのも、現場から帰るのも、ジムに行くのも、大浴場に入るのも、全部一緒。寝る時だけ別です(笑)。やっぱり京都の撮影所でずっと一緒ということもありますし、僕が最近体づくりを始めたことで、羽谷くんから学ぶことも多いんです。僕がジムに行きたくないな～って時は「行こう」って言ってくれるし、逆に羽谷くんが乗り気じゃないときは僕が「行こう」と声をかけて、お互いに高め合える関係です。

――第4話では、一度は新之丞から離れてしまった南無之介がまた仕えるという感動的なシーンもありましたね。

第4話のシーンは、クランクインして割とすぐの頃に撮影したんです。まだお互いに探り探りの段階ではあったので、その撮影の前に羽谷くんがご飯に誘ってくれたんです。初めて2人でゆっくりと話せたことで、お互いのことを信頼して、安心感を持って撮影を迎えられました。

当初、第4話のあのシーンは泣くつもりではなかったんです。でも羽谷くんからのお芝居を受け取った時に、自然と涙が出てきました。泣かないと思っていたシーンで涙が流れることって今まであまりなかったですし、その時に「これが正解だったんだろうな」と思えたんです。お互いに持ってきたものをぶつけて、1と1を足して100になるみたいな感じがして、羽谷くんとだったら隠し事なしでぶつけ合えるなと感じました。それくらい考えたシーンだったのでとても思い出深いですし、まだ“君ゆき”を見ていない方にもぜひ見てほしいです。