破壊なくして創造はなし!「らーめん 橋本」が放つガッツリ系札幌味噌

横浜ウォーカー

2019年2月14日に横浜市・子安で創業した「らーめん 橋本」。ガッツリ系と札幌味噌を掛け合わせたハイブリットラーメンが評判で、オープンから3か月経った今、着実にリピーターを増やしている。

「ガッツリ味噌ラーメン」(750円)。写真は野菜大盛り(無料)で総重量は約1,160g。物足りない人には“野菜増し増し”もOK(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳


札幌味噌の調理方法で仕上げるG系味噌ラーメン


店主の橋本慎哉さんは北海道出身。「子供の頃から慣れ親しんだ札幌味噌ラーメンと、大好きなガッツリ系ラーメンを組み合わせたらおもしろい」という自由な発想でオリジナルの「ガッツリ味噌ラーメン」(750円)を考案した。

スープは清湯(チンタン)と白湯(パイタン)の間くらいの濃度。豚骨や鶏ガラ、生姜などをじっくり煮込んで旨味を抽出している(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳


スープは札幌味噌で用いられる豚骨ベース。ゲンコツや背ガラ、背脂、鶏ガラなどをじっくりと煮込んだスープに、北海道の白味噌に数種の調味料を独自配合した自家製味噌ダレを合わせている。調理方法も札幌スタイル。ラードとニンニクで香りを出した中華鍋に、モヤシとキャベツを炒め、スープを加えて熱々に仕上げている。しかし本場のスタイルと唯一異なるのが、味噌ダレを合わせるタイミング。中華鍋には入れず、あえて丼に入れてスープで溶かしている。そうすることで味噌の香りが飛ばず、より豊かな風味が楽しめる。

麺は極太ストレート。オーション100%の低加水麺で噛み応えがしっかり。平打ちタイプでスープとの絡みも良好(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳


一方、麺はガッツリ系の定番である極太平打ち麺を採用。オーション(強力粉)100%でワシワシとした力強い食感で、味噌スープとしっかり絡む。普通盛りでも250gと食べ応えも十分だ。また、ガッツリ系の醍醐味であるコールも可能。野菜の大盛り(無料)、ニンニクと生姜の有無、味の濃さなどのリクエストにも応じてくれる。

王道を追求した札幌味噌ラーメンも人気


「ガッツリ味噌ラーメン」と並ぶ、もう一つの看板メニューが「スタンダード味噌ラーメン」(750円)。その名のとおり、こちらは札幌味噌ラーメンの王道を追求している。味噌ダレには赤と白の2種の北海道味噌をブレンド。「ガッツリ味噌」よりもパンチのある味わいに。麺は札幌の有名製麺所「西山製麺所」の卵麺。小麦も北海道産100%というこだわりぶりで、店主の郷土愛が詰まっている。

「ガッツリ味噌ラーメン」を差し出す店主の橋本慎哉さん。「辛いのがお好きな方はガッツリ系の『辛味噌ラーメン』(850円)もおすすめです」(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳


店主の橋本さんは店を開く前は大手居酒屋チェーンに勤務。さらにその前には北海道ラーメンの有名店での修業経験もあり、「独立するならばラーメン店をやりたい」という夢を叶えた。

【写真を見る】「スタンダード味噌ラーメン」(750円)。表面はラードの膜で覆われていて最後まで熱々。「炊き込みご飯」は終日無料サービス(お替り自由)(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳


大手飲食店を渡り歩いてきただけに、「お客さんに満足してもらいたい」というサービス精神が旺盛。メニューには載せていないが「ガッツリ味噌ラーメン」は“野菜増し増し”などにも対応するほか、「炊き込みご飯」の無料サービスも終日実施。しかもお替りし放題という太っ腹だ。

カウンター席はなく、4名用のテーブルが8卓。オレンジの壁が鮮やかで、以前はインドカレー店だった名残を残す(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳


店内はラーメン店では珍しい全席テーブル。「内装を見て、ひと目惚れしました」(橋本さん)という、以前はインドカレー店だった物件の居抜きで、鮮やかなオレンジの壁が異彩を放っている。

京急線の子安駅からすぐ。昭和レトロな商店街「大口1番街」にある。JR大口駅からも徒歩圏内(約10分)(C)KADOKAWA 撮影= 島本絵梨佳


「いずれはラーメンのスープを使ったオリジナルカレーも出したいと思っています」とのことで今後も楽しみだ。

【ラーメンデータ】<麺>極太/平打/ストレート <スープ>タレ:味噌 仕上油:ラード 種類:豚骨・鶏ガラ

らーめん 橋本 

住所:神奈川県横浜市神奈川区七島町128-1 宮田ビル1F 電話:045-859-9912

時間:11:00~15:00、17:00~23:00、土曜・日曜11:00~16:00、17:00~23:00(各LO)

休み:月曜(祝日の場合は翌日) 座席:24席(テーブルのみ) ※禁煙 駐車場:なし

交通:京急線子安駅より徒歩3分

【取材・文=河合哲治郎/撮影=島本絵梨佳】

横浜ウォーカー編集部

注目情報