うつ病で好きな音楽が聴けなくなった/『マンガでわかるうつ病のリアル』(14)

東京ウォーカー(全国版)

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慣れないテレワークにストレスを抱えていたり、子供の面倒を見るのに疲れてしまったり。「楽しい予定もぐっと減って、なんとなく気分が落ちている……」という人や、その周りの人にぜひ読んでほしいのがこちらの作品。重度のうつ病に5年以上苦しむも「メンヘラマッスル作家」として奇跡の復活を遂げた錦山まるが、あなたの知らないうつ病のリアルを連載形式でお届けする。

登場人物たち無断転載禁止


うつ病患者は音や光に異常に敏感になることがある


うつ状態がひどいと音や光に敏感になることがあります


部屋の灯りやスマホの画面にすらストレスを感じるんだ


日常生活の光が苦痛に


「著者を含めうつ病患者さんの中には、音や光に敏感になり、ずっと当たり前に過ごしてきた日常生活の一部までもが急に苦痛になってしまう人がいるようです」

「……と言っても『音や光に敏感になりそれが苦痛になる』とはどういうことなのか、いまいち想像がつかない人が多いかもしれません」

「そこで、ちょっとした実験を考えてみましたので、もしよかったら試してみてください。何となくイメージが掴めるかもしれません」

うつ病患者の気持ちを想像できる、ちょっとした実験スタート


刺激が強くなったらどうなるか、実感していただけるはずです


「まず音ですが……普段よく見るテレビ番組はありますでしょうか? もしありましたら、それを見ている途中で一気にテレビの音量を最大にしてみてください(もちろんご近所様へご迷惑にならない範囲で)。……おそらく最大まで上げ切る前に途中で『うわっ!!』となって、元の音量に下げるなりテレビを消すなりするかと思います」

「次に光ですが……まずスマホを普段通りに操作してみてください。そして目とスマホの距離を保ったまま、画面の明るさを一気に最大にして操作をし続けてみてください。……おそらく目がチカチカシパシパして、思わず目を細めたりスマホを遠ざけたりするかと思います」

「好きな番組やいつも見ている愛用品でさえ、急に音量や明るさが変わるだけで苦痛になるということを実感していただけたかと思います」

日常の音が、怒鳴り声や、水中の音のように聞こえる恐怖


うつ病患者には心の準備もなく起こります


「この耳や目がビックリする苦痛が、『生活音』『外から聞こえる音』『話し声』『部屋やお店の灯り』なんかで起きる。それも自分で実験するときのように苦痛を感じるまでの段階も心の準備も飛び越えて」

「中にはちょっと大きな声を聞くと怒鳴られているときのような感覚になったり、筆者のようにテレビの声が水中に潜ったときのゴボゴボ音を大きくしたような音に聞こえたりする人もいるようです」

 「『……とりあえずめっちゃ大変なんだろうな……』というのはお分かりいただけたでしょうか? もしうつ病のお知り合いに『ごめん、テレビの音量下げて……』と言われたら、ちょっとだけ音量を下げてテレビに近づくなど、ご無理のない範囲ででも配慮していただけるとありがたいです」

次回「私ってうつ病にならないタイプ?」では、うつ病はいつ誰もがなる可能性のある病気であることをお伝えする。

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