【“ボッチ”だった学生生活漫画】私を救った、他人との距離感を保つ「心のバリアー」
中学生時代の“ひとりぼっち”体験を元にした漫画をSNSで発表し話題となった漫画家・都会さん(@okameid)。「ボッチだった6ヶ月間」を皮切りに「高校生編」を描き、2月26日に完結。SNSのコメント欄には「このシリーズ、本当に心に刺さりました…」「連載に救われました。人との距離感や考え方は今の自分の課題でした」といった共感の声が寄せられていた。つらい高校生時代を乗り切るきっかけになったターニングポイントや、他人とのちょうどいい距離感を保つことの重要性について聞いた。


「ノーガードの状態」で何でもかんでも受け入れてしまっていた
――高校生になっても友人との関係がうまくいかなかった理由は?
【都会】もともと友達関係に対しては臆病だったのですが、中学生のときに“ぼっち”になったことで、人と関わることがより怖くなってしまったからだと思います。
――当時の自分にアドバイスできるとしたら、どんな声をかけますか?
【都会】今も、あの頃からさほど成長していないので、いいアドバイスはできない気がしますが、高校を卒業すると"いろんなことがぐっと楽になるよ"ってことは教えてあげたいです。
――高校生編を読んで、スクールカウンセラーの方に言われた「心の中にバリアーをはってみるといいかも」のアドバイスが効果的だったように感じました。実際、どんなポジティブな影響がありましたか?
【都会】それまでは、ノーガードの状態で何でもかんでも受け入れてしまっていたのですが、バリアーを意識することによって、「これは自分にはいる・いらない」を主体的に取捨選択できるようになり、外部のことで心を乱されることが減ったように思います。


――高校生編の最後で、他人とのちょうどいい距離感を保つことの重要性を語っています。この距離感については、いまの生活でも意識しているのでしょうか。それとも、別のお考えになっていますか?
【都会】はい、今の生活でも意識しています。家族や仲のいい友達でも、「自分の領域に入り始めてきたな…」と感じて、それが居心地の悪いものだったら少し距離をとるようにしています。
――今後書いてみたい「テーマ」があれば教えてください。
【都会】社会人の頃に、仕事や人間関係で悩んでいたことをエッセイで書きたいと考えていて、いま準備をしています。良かったら読んでいただけると幸いです。

取材協力:都会(@okameid)