【漫画】猫と妖怪を合わせたら…世にも癒やされる「ねこようかい」になりました

のっぺらぼう、ろくろくび、ぬりかべ…不思議で怖い妖怪たち。実際に会ったら飛び上がるほど恐ろしいこと間違いなしだが、そこに猫の要素を加えるとあら不思議、癒やし力満点でこんな子たちと一緒に過ごしたい!と思う存在に。そんな“ねこようかい”と人間たちのほっこりエピソードを4コマ漫画にして連載しているのが、ぱんだにあ(@pandania0)さん。「ねこようかい」誕生のきっかけや、世界観について聞いてみた。

普通の猫かと思いきや、首が伸びる「ろくろくび」な猫だった!(c)pandania/竹書房


最初に生まれた「ねこようかい」は甘えん坊の「ろくろくび」

古今東西の昔話に猫を登場させた4コマ漫画「ねこむかしばなし」の作者としても知られるぱんだにあさん。昔から神話や妖精の物語に興味があったそうだが、妖怪にも親しんでいたという。

「子供の頃から水木しげる先生の妖怪や悪魔に関する本が大好きでした。水木しげる先生の本の中では、妖怪ではないのですが『悪魔くんの悪魔なんでも入門』という作品が好きで、悪魔を召喚してみたいなと思いながらも、本当に出てきたら怖いので呪文を唱えることはできなかったことをよく覚えています」

そんなぱんだにあさんが、好きな妖怪と猫を合わせたらどうなるだろうと考えたのが“ねこようかい”たちだ。“ねこようかい”たちは猫の要素が加わることで、妖怪とは違い、人を脅したり直接危害を加えたりするようなことはせずに、人間界になじんだ存在として描かれている。

「ろくろくび」の障子破りは普通の猫よりもダイナミック(c)pandania/竹書房

「少し変わった生き物や事柄が日常に溶け込んでいるという世界観が好きなので、“ねこようかい”たちも人と一緒に生活をしている存在として考えました。“ねこようかい”の性格は、姿や元となった妖怪の特性に合わせて決めています。例えば、最初にTwitterで漫画を発表した“ろくろくび”なら、首の長い猫だから巻き付くのが好きだとかわいいだろうということで、少し甘えん坊な性格になりました。“ねこまた(猫又)”のように長生きで喋る“ねこようかい”なら、色々な趣味を持っているとおもしろそうだと思って、猫カフェでお客さんをもてなすキャラクターが誕生しました。飼い主との関係性から性格が決まることもあります」

現在40種いる「ねこようかい」での一番人気は誰?

Twitterで発表されていた“ねこようかい”だが、現在は4コマ漫画誌「まんがライフオリジナル」で連載もされており、単行本は5巻まで発行中。5巻時点で40種いる“ねこようかい”だが、一番人気は誰なのだろうか?

「おそらくなのですが、その肉を食べたら不老長寿になれるという“にんぎょ(人魚)”だと思います。その飼い主である会長のキャラクターとペアで人気です。会長のことをかわいいと言ってくださる方が多くて、意外でしたがとてもうれしかったです。思ったよりも反響が大きかったのは猫カフェで働く“ねこまた”でしょうか」

いろいろな場所に巻き付いて離れない姿がキュート(c)pandania/竹書房

ぱんだにあさんに思い入れのあるネタを聞くと「“ろくろくび”がいたずらをして飼い主に怒られる話や、“ぬりかべ”に行く手を阻まれた人が“ぬりかべ”に抱きつきながら『今日は会社を休もう…』と思う話がお気に入りです。あと、“けうけげん(毛羽毛現)”という毛むくじゃらの子が飼い主を翻弄する話も気に入っています。昔飼っていた猫がちょっとそっけない長毛の猫だったので、“けうけげん”は自分の中の猫像に一番近くて愛着がありますね」とのこと。

妖怪ならではの行動をしつつも、猫らしい甘えの仕草や、いたずら、時にはそっと寄り添ってくれる“ねこようかい”たち。ぬいぐるみやステッカーなどのグッズにもなり、その人気は留まるところをしらない。どんな“ねこようかい”たちがいるのか、単行本も合わせてチェックしてみてはいかが?

取材・文=西連寺くらら

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