【育児漫画】「香りも最高」好物を前に美食家と化す3歳児に大爆笑!
家族のために作った料理を評価してもらえることは、料理をする立場の人にとって何よりもうれしいもの。ある日、3歳の息子「よいたん」に好物のカボチャの煮付けを作った「まぼ」さん(@yoitan_diary)。カボチャの煮付けを口にしたよいたんから飛び出したのは、「うん…よくできている…」「味もうまい。香りも最高」と、まるで某美食家のような反応。このエピソード漫画には「爆笑しました」「究極の子供食…ッ!」といったコメントが寄せられた。よいたんのかわいさあふれる漫画を紹介すると共に、まぼさんに育児漫画を描き始めたきっかけを聞いてみた。

約3時間の隙間時間を自分のための時間にする方法
まぼさんが育児漫画をSNSにアップするようになったのは、よいたんが生後2か月の頃。一般的にこの時期は授乳などが頻回で大変だと言われるが、この時期に新しいことを始めたのはなぜなのだろうか?
「確かに、3時間おきの授乳は大変でした。ただ、授乳と授乳の間の3時間をどうにか自分のための時間に変えていきたいという思いがあって。映画が好きなんですが、映画を見るには余裕がないし、何ができるだろうと考えた時、思いついたのがインスタグラムで育児漫画を描くことでした。育児って報われないことや理不尽なことも多くて、その大変だった気持ちを、漫画を描くことで成仏させたかったんです」

隙間時間の有効活用として始めた育児漫画。そのため、漫画にかける時間はごく短いのだとか。
「ツイッターに上げている日々の細かいエピソード漫画は2時間弱くらい。インスタグラムに上げているボリュームのある内容だと3、4時間ほどで描いています。日記を付けようとしたこともあるのですが、追いつかなかったのもあって、ツイッターが日記代わりです。その日や前日にあったことをよいたんが寝てから描いています。あとは、寝かしつけの時間に『最近、こういうことがあったな、この話を描きたいな』と考えていますね。下書きなしで描いているので雑ではあるのですが(笑)、時短になっていると思います」
自分のために描き始めた育児漫画。フォロワー数が増えても“自分ために”という姿勢は変えていないとのことだが、読者からの反応はいつもありがたく思っているのだそう。
「人のためになるような漫画ではないですが、読んでくださった方に『息抜きになった』『今日しんどかったけど、これで笑えた』というような反応をいただくと、描いている意義を感じられてうれしいです」
3歳にして話の通じるよいたん。しかし一筋縄ではいかず…?
3歳になり、よいたんの理解力が増していることが「息子の発注スキル」というエピソードで披露されている。

お願い事の仕方が命令口調になってしまうよいたん。そこでまぼさんが、「どんな風に頼んだらみんな気持ちよく、『よいたんのお願い、また聞いてあげたいな』って思えるか、ちょっと考えて工夫してごらん」と諭すと、早速実践。それまでの「お水!」という乱暴なリクエストから「お水くーださい」と自分から言えるように。

お願い事がかなったら相手にお礼を言うのが基本だが…そこは3歳児。「ママ可愛すぎ、アイラビュー」となんとも浅い言葉が飛び出すのであった。「ありがとう」が「アイラビュー」になってしまったのはさておき、まぼさんの話をきちんと理解して実践できるよいたんの姿勢は見事なもの。まぼさんに育児で気を付けていることを聞くと、「自分の気分で叱ったりしない」とのこと。
「とはいえ、真剣に向き合えば向き合うほど、怒りが増すということありますし、人並みにいらだってしまうことも。それと、注意の内容についてはどこまでを3歳であるよいたんに課すのか、というのは手探りです。例えば、もっと小さかった頃は水をこぼしてしまっても、そもそも水がこぼれるということがわからないので、それは仕方がないことと考えられました。でも、大きくなったらそうではありません。保育園で周りのお友達に気を遣おうねとか、自分で言ったことはちゃんとしようね、というように年齢を重ねるごとに注意することが増えていきます。よいたんは言葉が達者なので、つい私も同じ目線で話してしまうことがあって。私が話している内容は間違いではないにしても、3歳という年齢に対して、適切なのかどうかというのは悩むことがあります」
手探り状態とのことだが、まぼさんがよいたんに丁寧に向き合っていることが伝わってくる回答だ。親にあらゆることを質問してくる「なぜなに期」に突入したよいたんに、どうやって説明をしていくか奮闘するエピソードからもそれがうかがえる。
7月によいたんは「お兄ちゃん」に!
実はまぼさんは7月には第2子を出産予定。よいたんにも新しい家族が増えることを伝えており、よいたんも張り切って赤ちゃんにしてあげたいことを考えているんだそう。


「張り切ることもあるのですが、以前よりも甘えん坊になることもあり、よいたんなりにストレスを感じているのかな?と思うことはあります。2人目が生まれたらどうしても優先してあげられないこともありますし、そこは苦労させるな、と思います」
よいたん誕生の時を踏まえて、2人目のお子さんにはどのように接したいかを聞いた。
「よいたんの時には我ながらかなり真面目に育児をしていました。絵本の読み聞かせも相当な冊数をしていましたし、リトミックに連れて行ったり、住んでいる地区にある児童館を全部回ってみたり。常に子供のために!と気を張っていたところがありました。今思うとそこまでしなくていい、肩の力を抜こうと考えています」
まぼさんの安産を祈りつつ、新しい家族を迎えてのよいたんのハッピーな日常エピソードを聞けることを楽しみに待ちたい。
取材・文=西連寺くらら