【漫画】もしもスイカやタピオカが絶滅したら…?「もしかしたらこんな未来が」の妄想が楽しすぎる!

2021年6月29日 09:00更新

関西ウォーカー

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「こんなこと実際に起きたら楽しそう!」とワクワクする漫画をSNSやブログで配信しているすずはる(@_mehyoko)さん。読むとほっこりしたり、ポジティブになったり、プラスの気持ちにしてくれる作品に、ファンが増え続けている。今回は、すずはるさんにインタビューし、漫画を描き始めたきっかけやアイデアの作り方、反響があった作品などを教えてもらった。

作品の中で生き続けるキャラクターたち

東京造形大学を卒業後、イラストレーター・漫画作家として活動しているすずはるさん。2016年からnoteで漫画の投稿をスタートし、2019年にはアプリ「マンガPark」で「ほこほこ町へようこそ」を連載(完結)。

「終点」1/3


「最初に描いた漫画は『終点』。電車に乗っているときにふと、この電車の終点まで行ったことがないなぁ、終点と書かれた駅は本当に終点なのか?と考えたのがきっかけです。自分の生活に“電車通勤”という習慣が加わった時期で、毎日ギュウギュウに箱詰めされて電車に乗るのが嫌で嫌で(笑)。現実逃避でいつも電車の中でお話を考えていたので、電車の話が多いんです。最初は一枚のイラストを描くことがほとんどだったのですが、いろいろなキャラクターを描いているうちに、このキャラクターたちの生活も描きたいと思い、漫画が増えていきましたね」とすずはるさん。

「終点」2/3

「終点」3/3


すずはるさんの作品は、ゆるっとしていて細かい描き込みがあるわけではないのに、場面展開や表情からストーリーやキャラクターの気持ちが想像できる。「ある作品でメインの登場人物だったキャラクターが別の漫画に登場していたり、よく見たら同じ街だったり、いろいろな作品を読んでくださった方には分かる小ネタを多く入れています。宝探しというか…それに気づいたとき、ちょっとうれしい気持ちになってもらえたら」と話す。

「それもきみのタイミング」1/11

「それもきみのタイミング」2/11


200年先の未来から見た現代とは

数ある作品の中でも印象的なのが「絶滅しました」シリーズ。あるものが絶滅する前と後の世界が描かれていて、ひとひねりある展開がおもしろく、「確かに将来、こんな世界になっているのかも」と妄想が止まらない。

「スイカは絶滅しました」1/13

「スイカは絶滅しました」2/13

「スイカは絶滅しました」3/13


「『絶滅しました』シリーズの第1弾は『スイカ』でした。個人的にスイカが好きなので、絶滅されたら嫌なのですが…(笑)。平成最後の夏に描いた作品で、平成生まれとしては年号が変わることに寂しさがあり、時代が変わるということは何かがなくなったり、生み出されたりしていくことなんだなと思って、平成最後の夏にもし何か消えてしまうものがあったら…という考えで誕生した作品です」

「スマホは絶滅しました」1/7

「スマホは絶滅しました」2/7

「スマホは絶滅しました」3/7


他にもスマホやタピオカが絶滅した話もあり、すずはるさんは「200年くらい先の未来から見た現代ってどんな感じで、どんなものが気になるんだろうと、未来の歴史の教科書を見ているイメージで題材を選んでいます。ネガティブな“絶滅”というワードをネガティブのまま終わらせずに、読んでくださった方の気持ちをちょっとでも良い方向に持って行けたらいいなという気持ちを込めています」と言う。

「タピオカは絶滅しました」1/11

「タピオカは絶滅しました」2/11

「タピオカは絶滅しました」3/11


変わっていく日々の中でも変わらない日常感を

特に反響があった作品は?と尋ねると「反響が大きかった作品の一つは、怪しげな運び屋がうっかりカバンの中身をばらまいてしまう『運び屋』。Twitterで一番拡散されて、イベントに出た際に『運び屋の漫画の人だ!』と声を掛けられました。おじさんの頭のお花と、駅員さんのセリフがお気に入りです」。

「運び屋」1/4

「運び屋」2/4


「もう一つは『HOME(ほめ)BOX』。褒められることに遠慮したり、褒めることが難しかったりしますが、もっと気軽に褒め合うことができればいいですよね。もちろん、私もこの作品を褒められてうれしかったです。『証明写真』という作品とセットになっているので、ぜひ一緒に読んでみてください」

「HOMEBOX」1/4

「HOMEBOX」2/4


また、すずはるさん自身が気に入っている話についても聞くと「特にお気に入りは、帰省がテーマの『里帰り』や電車での出来事を描いた『音モレ』、『スイカ使えます。』や『おだんご』。シリーズとしては『エスパ~さん』シリーズが好きです。こんなことできたらいいのに、という思いと、世の中にこれだけの人がいるのだからこのくらいならできる人がいるのでは…?いつか、『これ、私できます!』とコメントが来るのでは…?という気持ちで描いています」。

「里帰り」1/9

「音モレ」1/3

「エスパ~さん9話」1/2

「エスパ~さん9話」2/2


今後の活動については、「もちろん、漫画はどんどん描いていきたい。短編のほかに、今年度は『メゾン・ド・シーズン』という連作の月1更新が目標です!あと、似顔絵や占いの12星座のカットも描いてみたい。人の生活、日常感が自分の作品の根本にあるのですが、コロナ禍で新しい社会を経験したことや、この1年は自分自身の生活でもかなり変化があったこともあり、変わっていく日々の中で変わらないものについて改めて考えていました。おもしろいな、不思議だな、と思う小さな瞬間を自分なりに見つけて作品にしていきたいです」と多岐に渡る目標を語ってくれた。

すずはるさんの作品は、楽しさはもちろん、ちょっとした切なさや懐かしさも感じさせてくれる。これからどんな世界へ連れて行ってくれるのか、期待せずにはいられない。

取材・文=重藤歩美(関西ウォーカー編集部)

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