【人生が一度めちゃめちゃになったアルコール依存症OLの話】「酔った自分の能力はかりそめだって分からないのか」元アルコール依存症OLが描く妹とのこじれた関係

2021年9月2日 11:17更新

東京ウォーカー(全国版)

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にほんブログ村「コミックエッセイ」ランキングでTOP10に入るなど人気を博している、元アルコール依存症のアラサーOL・かどなしまるさん(「お酒がないと××できません」/@marukadonashi)。新卒で入った会社で人間関係に悩み、「ダメだ」とわかっていながらも、お酒を飲んでから出勤するようになってしまったという。その体験記を新たに描き下ろしてもらったマンガをウォーカープラスで連載中。妹との関係がこじれていった第14話の掲載に合わせ、当時の心境を振り返る。 
※アルコール依存症は完治しない病と言われています。著者の個人的な見解で、一番ひどい状態にあった過去と区別するためにタイトルで「元アルコール依存症」と謳っていますが、著者自身も自分の依存症が完治したとは思っていません。

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ーーかどなしまるさんの人生の中で、一番仲が良く、一番いがみ合いもしたのが妹・もるさんでしたか?

旅行先で友達に「1年くらい連絡とれない」と言ったり、すぐ人から逃げる癖が私にはありました。でも妹は家族で、切っても切れない関係です。常に人生を共にしているので、おのずと一番の存在になっていました。考えも感情も、隠さずぶつかり合ったので衝突も大きかったですが、仲の良いときはとても楽しかったです。

カラオケに行って、好きな曲が一緒なのでワンフレーズずつ交代で、ずっと歌いっぱなし!恥じもなく感情を込めたり、大声を出したり、タンバリンを振り回したり...。他人の前ではとても見せられない姿をお互いさらけ出して、全身で楽しんでいました。同じ声で同じ音痴なので(笑)。友達と行くと、「いかに下手にならないか、選曲のチョイスは間違っていないか」などを気にして、楽しむのは二の次だったので…。友達といるより、一人でいるより、妹のもるといた方がいいといったように、丁度いい存在でした。なので、その関係が崩れたときは一気に怒りに変わり、いがむようになったのです。

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ーー「酔った自分の能力はかりそめだって分からないのか」と刃物を向けられてもお酒を口にしてしまっていたのはなぜでしょう?

かりそめだとしても酔った私は楽だったからです。体調にもよりますが、お酒を飲んだら100%違う感情に変えてくれました。怒りでどうしようもないときはゆるんだ心へ、悲しいときは楽しい気分へ。自分でどうにかしなくても変えてくれる、裏切らないのがお酒だと本気で思っていました。体感できているんだから、かりそめだとしても良かったのです。

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ーー当時ショックで反芻できなかった「酔った自分の能力はかりそめだって分からないのか」という妹の言葉について、今改めてどのように考えますか?

楽にしてくれたり助けてくれるのはお酒だ、と自分よりお酒を信じて、「お酒に酔った自分」に依存していたんだと、今では分かります。実際に酔っぱらっているときにしかできないことなんて、その場しのぎ以外の何でもなくて、何も残らない空っぽです。そのままの自分で乗り越える範囲でやっていれば、何かしら残っていたんじゃないのか、と思います。悩みを自分の頭で解決する力だとか、人とのコミュニケーションだとか、そういうことを酔った私に任せず、向き合っていたなら、違う自分が存在していたはずだ、と。そう悔やむのです。

取材協力:かどなしまる(「お酒がないと××できません」/@marukadonashi)

※飲酒の際は、食物をとりながら、自身にとって適切な量をゆっくりとお楽しみください。自分で飲酒の量やタイミングをコントロールできず、お悩みの場合は、専門の医療機関を受診してください。
※20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。

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