【漫画】インターホン越しに聞こえる異界の祭囃子… お盆の一夜を描いた漫画が不思議な魅力

祖先を祀り、霊魂があの世とこの世を行き来すると言われるお盆。そんなお盆の夜、家のインターホンから奇妙な音が――。恐ろしくも不思議な一夜を描いた漫画がTwitter上で反響を呼んでいる。

作者は漫画家の紺野アキラ( @conno_33 )さん。話題となっているのは『混線中』という短編作品だ。

異界の祭りと混線してしまった兄妹、祭りに足を踏み入れた兄の結末は

あるお盆の夜を自宅で過ごす兄妹。兄にはインターホンで外の音を聞くという変わった趣味があり、日ごろから鳥の鳴き声や車の行きかう音などに耳を傾けているという。

【漫画】本編を読む画像提供:紺野アキラ(@conno_33)さん


その夜もインターホン越しに外の音を聞いていた兄は、妹に「家の前でお祭りやってる!」と伝える。お祭りなんてやっていないはずと訝しがる妹も、インターホンから笛や太鼓の音色、祭りにはしゃぐ歓声を耳にする。慌てて玄関を出て外の様子を確かめに行くものの、家の前にはいつもの光景が広がるばかり。

混線中(2/7)画像提供:紺野アキラ(@conno_33)さん

混線中(3/7)画像提供:紺野アキラ(@conno_33)さん


驚く妹をよそに、兄は「これはきっとこの世じゃないところと混線しちゃってるんだ」と大はしゃぎ。するとインターホンから「坊ちゃんもおいで 一緒にあーそぼ」と何者かが呼びかけてくる。妹の制止を振り切り兄が玄関の扉を開けると、先ほどとは違い、そこには異形のものたちが祭りを楽しむ光景が。その中に入っていってしまった兄はそのまま――、とはならず、お祭りを満喫して無事に帰ってくるという、不思議な一夜の物語だ。

混線中(4/7)画像提供:紺野アキラ(@conno_33)さん

混線中(5/7)画像提供:紺野アキラ(@conno_33)さん


本作には1.9万件以上のいいねがつき、二度と帰ってこられなそうなシチュエーションながら、お土産まで持ってこの世のものではないお祭りを楽しんだ兄の姿に、読者からは「参加してみたくなる」「意外と楽しそう」という声が寄せられた。

作者の紺野アキラさんはホラーと不思議を巧みに織り交ぜた作品を数多く描いており、ゲッサン2021年10月号(小学館)からは『クジマ歌えば家ほろろ』の連載も決定している。紺野さんの作り出す独特の世界観から目が離せない。


制作協力:紺野アキラ(@conno_33)さん

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