小さな犬のドタバタ&シュールな日常を描いた漫画「小犬のこいぬ」に癒やされる

2021年9月15日 17:00更新

関西ウォーカー

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喉が乾いたと水を飲もうとしたら盛大にこぼし、こぼした水を拭こうとタオルを引っ張ったら洗濯物の山が崩れ、炊飯器と電話が同時に鳴り響き…何をどうすればわからなくなった小さな犬がしたことは…「よしまずお米を食べよう」。絶対優先順位がおかしい!と側にいたら突っ込みたくなるが、小さな犬の行動がなんとも愛おしい。

小さな犬の“こいぬ”が繰り広げるシュールでドタバタな日常を描いた1ページ漫画「小犬のこいぬ」がかわいいと話題になっている。作者のうかうかさん(@nknk6164)に「小犬のこいぬ」誕生のきっかけや、人気キャラクターについて聞いた。

怒涛の勢いでトラブルが発生して、なにをどうすればいいのかわからなくなった末にこいぬがとった行動とは?/「日常」

反響の後押しを受けて「なんとなく続いていった」漫画が書籍化

「コロナ禍で出歩けなくなり、時間ができたので連日こいぬの漫画をアップしていたら、意外に反響が大きかったのと自分としても描きやすかったのでなんとなく続いていった感じです」と「小犬のこいぬ」誕生のきっかけを語ってくれたうかうかさん。第1話は2020年4月にTwitterで公開しているが、その前から犬の漫画はよく描いていたんだそう。

チータカ隊と呼ばれる妖精(?)たちが通帳を書き換えてくれて期待するものの…/「残高」

「もともと、2次創作で好きなキャラクターと犬との交流を描くことにはまっていて、その時期にいろいろな犬種を描いていました。こいぬが特に動かしやすかったので、自然にこいぬを描く機会が増えていって、その過程で“〜〜をするこいぬのスタンプ”というシリーズのイラストを描くようになりました。そうしていくうちに、人間とのセットではなく、犬単体での漫画を描くようになり、『小犬のこいぬ』としてまとまっていった感じです」

怖い鳥が登場するシュールなネタにじわじわハマっていく人が多い/「白鳥」

一生懸命なのに空回りするこいぬの日常がメインに描かれているが、なかにはシュールなネタもあり、作品にさらなる魅力を加えている。例えば、白鳥の背に乗ったこいぬが、お腹を空かせた白鳥にパンの耳をあげようとしたら、自分用のコロネを食べられてしまい、コロネ狙いの白鳥に囲まれて収集がつかなくなる「白鳥」。デャーデャーと鳴く白鳥の群れにハマる人が続出した。ほかにも「絶壁」や「高所」など、怖い鳥が登場する作品があるが、これらはうかうかさん自身のお気に入りネタでもあるそう。日常ネタとシュールネタが絶妙にミックスされた「小犬のこいぬ」は“ゆるかわいくってクセになる!”と人気になり、書籍化。2021年8月には2巻も刊行し、ファンを増やし続けている。

人気の「先輩ぬ・後輩ぬ」シリーズ。あなたの側にも似たような人がいるかも?

魅力的なキャラクターが数多く登場する「小犬のこいぬ」。一番人気のキャラクターは誰なのかをうかうかさんに聞くと「おそらく先輩ぬと後輩ぬだと思います」とのこと。“先輩ぬ”とは、こいぬが慕っている黒のハチワレ柄の犬のことで、落ち着いた性格の持ち主。こいぬからは「先輩」と呼ばれているので、“先輩+犬”で通称“先輩ぬ”、後輩にあたるこいぬが“後輩ぬ”にあたる。

人気の「先輩ぬ・後輩ぬ」シリーズ。先輩ぬのフォローが優しい/「ジンギスカン」

この2人は外食を共にすることが多いのだが、そんな時に無茶な食べ方をするこいぬのことを“先輩ぬ”は驚きつつも否定をしない。ジンギスカンでこいぬが大量のもやしを投入してしまった時も「水分が出すぎて煮物みたいになっちゃうでしょ」とは言うものの、「台無しにはなってないよ、ほら、もやしもしなっとしておいしいよ」とフォローをする。こいぬは“先輩ぬ”のスマートな食事スタイルに憧れを持ち、“先輩ぬ”の真似をすることもあるので、こいぬが一方的に“先輩ぬ”を慕っているのかと思いきや、“先輩ぬ”もこいぬの一生懸命さや素直さに救われているのが「手作りケーキ」で語られている。

こいぬの素直な反応が先輩ぬの心を癒やしていく/「手作りケーキ」

ある日、「すごくおいしいケーキを発明できたから、みんなに食べてもらおう」と勢い込む“先輩ぬ”。ところが、「おいしいけど発明は大げさじゃない?」「似たようなのをテレビでみたことあるけど」と食べた犬たちからはそこまでの反応を得られず、“先輩ぬ”はがっかりしてしまう。そこにやってきたこいぬがケーキを食べるのだが「うまァー、こんなのは前代未聞ですよ、て、て、て、て、天才だァー」と大喜び。食べた時の表情からその言葉には偽りがないのは明白だ。この話は反響の大きかった作品の1つで、“先輩ぬ”と“後輩ぬ”が持ちつ持たれつの関係であることに癒やされた人も多かったようだ。

うかうかさんによると、「ご自身や友人やパートナーの方が“先輩ぬ”や“後輩ぬ”に似ているという感想をたびたびいただくことがあり、おもしろいなと思っています」だそう。あなたの近くにも“先輩ぬ”や“後輩ぬ”のような心優しい人がいるかもしれない。

「今後も気負わず描いていきたい」

これだけ犬漫画を描いているうかうかさんなので、てっきり犬を飼っていたことがあるのかと思いきや、その経験はないそう。

「外で散歩をしている犬や、Twitterで流れてくる犬を見て犬のよさを感じる日々です。犬種によりますが、犬の口が普通にしていてもちょっと笑って見えるところが好きです」

Twitterで数日に1作品は新作を発表しているが、ネタに行き詰まることはないのだろうか?

「ネタを考えるぞ!と気合を入れて考える感じではなく、ぼんやりとしている時に思い浮かんだことを描く感じです。何も思い浮かばない時は無理して描かないので、行き詰まって苦しいというようなことは今のところないです。いつも見てくださっている方には感謝です。もともと息抜きのようなつもりで描き始めた作品なので、今後もあまり気負わず描いていけたらいいな〜と思っています」と作品同様、ゆったりとしたメッセージをもらった。

8月にはヴィレッジヴァンガードでコラボグッズの第3弾が発表される(受注販売。受付は終了)など「小犬のこいぬ」の魅力は多方面に広がっている。ドタバタな日常にクスッとしたり癒やされてみてはいかが?

取材・文=西連寺くらら

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