【漫画】死後も挨拶を続けるクラスメイト、その真相がやるせない…。切ない結末にTwitterで「感動」の声

毎朝、教室での挨拶運動を欠かさない同級生。その挨拶は彼女の死後も聞こえていた――。学校の教室を舞台にしたホラー漫画が恐ろしくも悲しく「感動しました」とTwitter上で多くの反響を呼んでいる。

亡くなったはずが、教室の片隅で挨拶運動を続けるクラスメイト。その理由に涙画像提供:的野アンジ(@matonotoma)さん


僕にだけ聞こえる、亡くなった同級生の挨拶。その結末に涙

話題となっているのは。「少年サンデーS(スーパー)」および「サンデーうぇぶり」でホラーオムニバス漫画『僕が死ぬだけの百物語』を連載している漫画家の的野アンジ(@matonotoma)さんが、「死んだ後も女の子が挨拶をやめない理由。」というタイトルで投稿した作品。

死んだ後も女の子が挨拶をやめない理由。(1/13)画像提供:的野アンジ(@matonotoma)さん


肩がぶつかっても謝られることもない、誰からも見向きもされない「僕」。そんな「僕」に唯一挨拶するのが、風紀委員長の金子さんだった。彼女は毎朝教室で挨拶運動をしていたが、その挨拶に「僕」も含めて、クラスメイトは誰一人として彼女に挨拶を返すことはしなかった。

死んだ後も女の子が挨拶をやめない理由。(2/13)画像提供:的野アンジ(@matonotoma)さん


その金子さんがある日突然、交通事故で亡くなった。だが、その訃報を受けた翌日、死んだはずの金子さんは、教室の片隅で、以前と同じように挨拶運動に立っていた。その姿と声は「僕」にしか気づかないようで、最初こそ驚いたものの、もう聞けないはずの「おはよう」がこれからも続くことに「僕」はうれしさを覚えていた。

死んだ後も女の子が挨拶をやめない理由。(3/13)画像提供:的野アンジ(@matonotoma)さん

死んだ後も女の子が挨拶をやめない理由。(4/13)画像提供:的野アンジ(@matonotoma)さん

朝礼がはじまると役目を終えたかのようにいなくなる金子さん。だがある日、担任教師の後ろをつきまとい、「おはようございます」と挨拶を繰り返す金子さんを「僕」は目撃する。そして「僕」は、金子さんが以前、担任から「誰か一人でも挨拶が返ってくるまで毎日朝礼まであいさつ運動しろ」と命じられていたことを知ってしまう。「僕」が「金子さんは本当に…事故ですか?」と問うと、担任はてきめんにうろたえた様子を見せる。そこで「僕」はようやく、金子さんも望まない挨拶運動で挨拶が返ってこないことに苦しんでいたのだと気付くのだった。

死んだ後も女の子が挨拶をやめない理由。(9/13)画像提供:的野アンジ(@matonotoma)さん

係の仕事でも挨拶してくれることをうれしく感じ、また強い人だと憧れていた金子さん。翌日、変わらぬ様子で挨拶をする彼女に、「僕」は「おはよう」と返す。突然挨拶をしたように見えた「僕」に、「怖っ」「きも」と動揺するクラスメイト。だが「僕」は、「もっと早くに言えていたら、君はまだここに生きて居たかもしれなかった」と、「僕」からも見えなくなった金子さんを想い、うなだれるのだった……。

死んだ後も女の子が挨拶をやめない理由。(13/13)画像提供:的野アンジ(@matonotoma)さん

本エピソードの投稿には、2.1万件以上のいいねとともに、Twitterユーザーからは「心に響きました」「怖いですが、最後で少しだけ救われました」と、切ない結末に感動したという声が多く寄せられた。

本作は的野さんが連載中の『僕が死ぬだけの百物語』内のエピソードの1つで、昨年12月には本作が収録された単行本2巻も発売されている。

取材協力:的野アンジ( @matonotoma )さん

この記事の画像一覧(全66枚)

Fandomplus特集

マンガ特集

マンガを読んで「推し」を見つけよう

ゲーム特集

eスポーツを「もっと知る」「体験する」

ホビー特集

「ホビー」のトレンドをチェック

注目情報