「ネタ探しに少女漫画や絵本を読み漁っています」“死亡フラグ”を破壊する無敵の主人公に作者もヘトヘト?

“死亡フラグクラッシャー”を主役にすえた漫画『○○で死ぬタイプの体育教師』(ゴリせん)シリーズをSNSで発表している酒井大輔(@sakai0129)さん。漫画「ゴリせん」の人気は日に日に高まっており、酒井さんのフォロワーは10.1万人を突破(1月20日現在)。1月20日にはWEB漫画誌「ヤンマガWeb」で連載されている
「ゴリせん」の2巻
が発売された。

そこで、最新刊が発売されたばかりの酒井さんにインタビューを行い、2巻の見所や「フラグ破壊漫画」の創作術について話を聞いた。
――「ゴリせん」はどんな漫画ですか?
【酒井大輔】ホラーものやパニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師が、逆に活躍しちゃう漫画です。




――1巻の反響はどんなものがありましたか?
【酒井大輔】変な漫画だったので売れ行きが心配だったのですが、取り上げてくださるメディアや書店さんがあり、予想より多くの方に読んで頂けたと思います。
――ファン待望の最新巻(2巻)が発売されました。制作で一番苦労した点は?
【酒井大輔】仕事が遅いので、連載しながらの単行本のおまけを制作するのが大変で、編集さんにたびたびご迷惑おかけしました。表紙のデザイン決めにも難航し、土壇場で変更したり、印刷したらゴリ先の目がキラキラに見えて修正したりと大変でした。
――2巻の見所を教えてください。
【酒井大輔】2巻では洋館サスペンスものや臨海学校スリラーなど、ちょっと長めの話が収録されてます!オマケ漫画や設定などは連載時にはなかったので、その辺も楽しんでもらえたらと思います。




――単行本が出たことで、ファン層に変化はありましたか?
【酒井大輔】小学生(低学年)や未就学児のお子様が楽しく読んでいるとご家族の方から聞いて驚きました。
――「フラグ破壊」の展開も、よりバリエーションが豊富になっているように感じます。ネタ作りで最近心掛けている点は?
【酒井大輔】いろんな作品に目を通すようにして、共通の“あるある”を見つけるようにしてます。元ネタが超有名なハリウッド映画だったりすると問題ないのですが、あまり有名でない作品の場合、「その作品を知らないと楽しめない」ということにならないように気を付けています。
ただ、もはや使えそうなフラグがほとんど残ってないので(笑)、少女漫画を大量購入して読んだり、最近は図書館で絵本を借りて読み漁っています。
――こだわりの“フラグ破壊”ですが、SNSに発表されている「ゴリせん」シリーズで、一番のお気に入り作品を教えてください。
【酒井大輔】2巻にも収録されている内容ですと、「推理モノで絶対に死ぬタイプの体育教師」ですね。登場キャラクターも多いのでネーミングに苦労しましたが、楽しく作った思い出があります。
――酒井先生の今後の目標を教えてください。
【酒井大輔】話の繋がりのない回が多いので、繋がりのある話を作りたいです。



画像提供:酒井大輔(@sakai0129)